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アジャイルに行こう!

SDBP: Change Vision ブース盛況!

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Sdbphiranabeweb 本日、展示の開始です。チェンジビジョンでは、今回TRICHORDを中心に展示、メッセージ発信しています(写真は、オープン直前の、ブースの仕込みを終えた後です)。

1日目、とても多くの方が来場してくれました。すでに、用意したパンフ、Tシャツ、ホワイトペーパー、半分以上消費し、少しブレーキを掛け気味に配っています。日本のSODECと似ていて、RFIDや組込みの展示イベントと同時開催になっています。ほぼ、同じ広さの展示スペースに分かれており、来場する客はソフトウェア開発と組込みの両方の展示をクロスでみることができるようです。

チェンジビジョンの説明員は、実際にTRICHORDの開発をやっている2人のエンジニアです。行く前から、説明の準備に英語でのシミュレーションやFAQの作成など、英語のトレーニングをしてでかけました。しかし、いざ始まると、途絶えることのない客足に、デモをするのに大忙し。へとへとに疲れた一日でした(お疲れ様、あと一日!>フォアグラ、かけchan、あつよさん)。

収穫もありましたよ。TRICHORDは、コンセプトが分かりやすいので、SD Times 誌、DDJ 誌なども興味をもってくれ、取材をしてくれました。また、Agileのグルたちも多くこのイベントに来ており、チェンジビジョンブースを訪れてくれています。展示でなく、セミナーセッションの中に、Agileという単語が本当にたくさん含まれています。こちらでは、完全にアジャイルのコンセプトはキャズムを超えた、といえるでしょう。しかし、企業での実際の採用は、まだ半分に到達していません。それは、1つのBird-of-a-Feather セッションに、

"What's keeping Agile from mainstream adoption ?"

なんていうのがあることからもわかります。各セッションでスピーカーが、アジャイルで開発している人、と手をあげさせると、ほぼ、半数切るくらいですね大体。

また、今日は、とても面白い人と話し込んでしまいました。TRICHORDのデモをしたら、コンセプトをとってもよくわかってくれるオランダ人の方がいました。聞いてみると、なんと、Evo という北欧生まれのアジャイルメソッド(かなり古い)のコンサルタントでした。その方と、いろんなことを話して、発見がありました。

  • 繰り返すことで人間は学んでいく。
  • アメリカはようやく、デミングが日本でやったことを理解しはじめた。
  • PDCAは、前半が製品・後半がプロセス自身についての改善活動だ。
  • PDCAをPDL(Learn)Aと呼びたい、というぼくの提案に、デミング自身もPDS(Study)Aと呼んでいるし、その解釈は正しい。
  • Evoは、Clean Room に起源をもち、Quality is Free の流れを汲む。

北欧のコンサルタントと話しができたのは収穫でした。

セミナーですが、Mike Cohn のSCRUMのセッションに参加。「Agile Estimating and Planningの訳は順調だよ」、と伝えると、「おー、Kenji、マインドマップは順調か?」と。しっかり覚えてくれていてうれしい。「今回は、あなたの本に影響をうけた、TRICHORDを展示している、ぜひ、ブースによってほしい」、と声をかける。「TRICHORDのホワイトペーパーを読んだよ、あとで行くから」とフランクに答えてくれました。

同じく、Scott Ambler にも声を掛けました。今回、彼は基調講演をはじめとして大忙しの彼です。GDD(Global Distributed Development)なんていう新しいコンセプトのトークもありましたし、データ周り(DBAの人たちや、DWHの人たち)にアジャイルを持ち込む、ということも真剣にやっています。彼は、コンセプト作りの鬼ですね。

そんなこんなで、一日がおわり、クラムチャウダーとシャンペンで乾杯。一日を締めくくりました。レストランでも、乾杯前に、本日の展示の「ふりかえり」やりましたよ!今回は、「KPT」でなく、「+Δ」を試しました。+は、Keepにあたる、よかったこと。Δは、PとT を畳んだもので、「次回はこうやろう」という差分を示します。この手法は、「アジャイルレトロスペクティブズ」(邦訳でました!!!)にも紹介されていますが、Problem/TRYでなく、「Do Differently」 という項目に相当します。

さて、あと一日です!

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