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技術だけに依存しないWebコンサルタントを目指して。時々プライベートの話も。

サボリーマン

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突然ですが、路上で配っているポケットティッシュに救われた経験ってありますか?

普段あまり喜ばれる事のない、ポケットティッシュ。でも、コンビニでは広告が無いだけで立派な商品だったりしますよね。

これって、心理的なパラドックスのひとつなんでしょうかね??

 

変な前フリから始まってしまいましたが、遂に季節は『夏!』ですね。

なのに、最近、曇ったり雨が降ったり、梅雨が明けたのかどうなのかとても不安定ですね。

夏に対して心の準備をしていた僕の心理も不安定です。むしろ不快です。

 

こんな季節、外回りをされている方は確実に「不快感」は勢いを増しているはずです。

 

更に、スーツ着用+ネクタイ必須

を強要されて嫌々スーツを着ているビジネスマンにとっては、暑ければ汗でベトベトだし、雨が降れば更にムレムレの今日この頃。

街中には様々な

 

サボリーマンのオアシス的スポット

 

が乱立していて、真面目で一生懸命な方でも誘惑に負けてしまう事もあるのでは無いでしょうか?

 

アポイントの合間に、クーラーの利いた喫茶店で、アイスコーヒーをチューチュー。

外回りの経験がある人なら誰だって思い当たる記憶ですよね。

 

同じ喫茶店でも『マンガ喫茶』や『ネットカフェ』に入ってしまうと、アイスコーヒーをチューチューだけではすまなく、何杯も何時間も入り浸ってしまう人もいるかも知れません。

 

最近では、マンガ喫茶もネットカフェも様々なサービスを実施しています。

その他、別の業態からマンガ喫茶やネットカフェの領域に進出している店舗も増えてきていますよね。

 

例えば、

MANBOO!さんはネイルサービスを実施しています。

http://manboo.co.jp/nail_index.html

マンガ喫茶でネイルです。とても魅力的なサービスですよね。

 

他にも、日帰り温泉なのにマンガ喫茶的なサービスを提供している店舗もあります。

寿楽の湯さんでは、入浴施設なのにマンガが40,000冊もあります!

http://jurakunoyu.com/index.html

更に、神戸クワハウスさんは、ネットブースも充実しマンガ3,000冊もあります!

http://www.kobe-kua-house.com/net/net.html

 

ここまで来たら、マンガ喫茶なのか入浴施設なのかユーザの興味の範囲が物凄く広範囲となり競合分析も大変な事になってきている訳です。

 

同じような現象は、他の業界でも様々な形で起きていますよね。

 薬局vsCVS

なんかも同様ですし、例を挙げればキリがありません。

 

自社の主力サービスが、他社の客寄せサービス。そんな現象なのかもしれません。

 

「世知辛い世の中だなぁ~」

 

なんて言っていても仕方がありません。

この現象は僕のお客様である中小・ベンチャー企業におけるWeb戦略でも同様です。

そもそも、自社商材の強みを最大限にアピールするWebサイトを如何に効率的にユーザに露出していくかが以前までの戦略のポイントでしたが、最近ではそのユーザの意思決定を促す為の「きっかけ」が非常に大切になってきました。

 

これだけ情報やサービスが氾濫しているネットの中で、真面目一徹で自社の商材をPRしていっても、ユーザーの心のスイッチを押すことは非常に難しくなってきています。

また、潜在顧客層に動機付けを行う場合でも似たような業種が自社の主力商材を「客寄せ」に使う場合もあります。

 

ですので、今後効果的なWeb戦略を立案する際には以下のポイントが大切になると考えています。

※あくまで自社に技術リソースが無く、大きな投資も出来ず、経験も浅い中小・ベンチャー企業に限った話ですが。

 

※自社の商材の価値を圧倒的に高める

※解析ツールをとことん使い倒し論理的な戦略を立案し、PDCAサイクルにて運用

※「きっかけ」になる集客用の商材を用意する

※既存客とのコミュニティーを形成し、口コミを促す

 

別にWebに限った話ではなくリアルの市場でも当然である手法ですが、その範囲が今まで以上に広範囲で複雑になってきた事は、上記のネットカフェのケースでも理解戴けると思います。

 

で、

ここ最近、今更気付いたのですが、重要なキーワードとして

 

 「価値感」

サブワードとして

 「おもてなし」「癒し」

 

を意識した戦略って殆どのケースで成功しているのでは?と、ほぼ確信的に気付きました。

※気付くのに何年掛かっているんだ!と自分に突っ込みいれたくなります。

 

少し昔の話ですと、

レクサスが正式なブランドとして日本展開を行う際に、スタッフがリッツカールトンで研修を受けた話は有名だと思いますし、更に2007年にはこんなニュースもITmediaも報じています。

 レクサスから「一休」の高級旅館予約

 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0706/28/news137.html

もはや、車を買う際の「本質」である「安全」「快適」の領域を飛び越えレクサスという「価値」を最大限に織り込んでいます。

 

ネットの情報もこれだけ氾濫していますが、世の中の物質的なものも氾濫し、消費者はそれを手にした際の「価値」を求めているはずです。

 

冒頭のポケットティッシュの件ですが、ティッシュの素材を高級品にして、例えば

鼻セ●ブ

とかに変えれば、飛ぶように配れるのでしょうか?

個人的見解では、一時的に配布数は伸びますが結局時間が経てばある一定の数値で落ち着くはずです。

 

先ほどの、サボリーマン達だって、マンガを読みたくってお店に罪悪感を感じながら入店している訳ではありません。メチャカワイイネイルを期待なんてしていません。温泉に浸かりながらPCをいじりたい訳でもないはずです。

全てはそこで得られる「価値」を求めているだけの話です。

 

マーケティングの分野でも以前より「価値観」と言う表現が多様されていますし、消費者が価値観を求める傾向が強くなってきている証拠です。

 

こんな事言っている僕ですが、最近マン喫はご無沙汰なので、くれぐれもサボリーマンにならぬよう、休日にでも価値観マーケティングの一環と言い訳して、そのうち今風のマン喫に行ってみたい思います!

価値観ばかりは、実際に体験しないと想像しにくいものですから。

最後に。余談ですが、こんな面白いサイトもあります!

日本サボリーマン協会入会試験

このサイトを見ているだけで、もしかしたらサボリーマンかもしれません。

僕のページも皆さんに有意義なものにする為これからも頑張っていきます!

 

終わり

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