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世界最高峰のモータースポーツであるフォーミュラ1を「斜め45度」から見ると、ビジネスや世の中が見えてくる!?まったり気ままに、時には真面目に。世界を駆け巡るF1ビジネスの仕組みから、F1でわかる経済学、エコとF1まで。フォーミュラ・コモンズがお届けします。

F1ファンと車ファンのあいだの距離- エフワンのぼやき #009

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Tank graveyard (Kuwait) 03

ども、Quzyです。

F1好きで見てる感じなんですよねぇと言うと、
お、じゃあ車もお好きですか!と
ビジネストーク的に返されることが多いんですけれども、
意外とそうでもないなぁ〜と...

けっこう距離あると思うんですよね、個人的に。

いきなり昔話をしますけれどもー......

僕が中学生のとき、
湾岸戦争というものが、ありました。

中東で起きた戦争で、「砂漠の嵐」作戦とも呼ばれます。

イラクのフセイン大統領(当時)が
隣国のクウェートに軍事侵攻したことがきっかけで、
アメリカをはじめとした多国籍軍が、
これ幸いとばかりに介入して大規模化したものです。

当時、僕は、自分が自由に使える
パーソナルコンピュータというものを
手に入れたばかりで、
それはもう、毎日のように遊んでいました。

後にプログラミングやDTMに没頭することになるんですが、
やはり、最初はゲームに熱中していました。

実在する世界や兵器を題材とした、
戦略シミュレーションというのは、
なんであんなに子どもの心をくすぐるんでしょうか。

『信長の野望』や『三国志』も遊びましたが、
当時は『大戦略』シリーズをやりこんでいたと思います。
同級生には同志も少なからずいました。

実際のモノはよくしらないけれども、
やっぱり自衛隊の90式戦車はすごいなぁ、
いやT-72もなかなか、などと、
話もはずむわけです(^_^)

そこで問題となるのは時代背景。

正義の戦争のはずの湾岸戦争で、
多国籍軍による虐殺や自然破壊など、
さまざまな問題が次々と露呈し、
毎日のニュースを賑やかしていました。

実在の兵器と世界を舞台とした
戦略シミュレーションに没頭し、
日々、(ゲームのなかの)戦争の話題に
あけくれる僕たちに、

「おまえたち(湾岸)戦争のこと大好きなんだろ?」

と、人殺し賛美をする人間を蔑むような響きの言葉を
無遠慮にかけてくる者もいました。

僕は幼心に、

「いや、それとこれとは話が別じゃね?」

と思ったことを、
今でもよく覚えています。

というわけで、

F1ファンだからといって、
乗用車に乗るのが大好きだとか、
スポーツカーを愛でるのが至上の喜びだとか、
必ずしもそういうわけではない、ということが
僕は言いたいわけです(^_^;)

もちろん、
F1への愛と乗用車への関心の
両者が一致する確率は高いと言えそうですが、
そういうものばかりでもない。

でも、少なくとも、
車に対する関心は、高そうですね。
問題関心も含めてね。

僕はいちおう普通自動車免許は持っているのですけれども、
残念ながら乗用車は持っていません。
乗る気も今のところ、なし...。

さっさと日本の都市部もイギリスの「渋滞税」を取り入れて、
乗用車の乗り入れを制限・有料化すればいいと思います。

そういうことをすると、
日本の「基幹産業」である乗用車が売れなくなる、
という話もありますけれども、
まあ、それは仕方がないんじゃないでしょうか。
という程度の考えです。

などと、
自転車にまたがり、
しっかりと車道の左側を走り、
排気ガスを肺いっぱいに吸い込みつつ、
日々思ったりしております。

というわけで......

F1ファンとしての立場で、
車との距離に、
たまに軽い違和感を感じたりもするので、

「いや、それとこれとは話が別じゃね?」

と、言いたくもなるのです(^_^)

そういうことって、けっこうみなさんの身近にも
あるのではないでしょうかー。

Q

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