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世界最高峰のモータースポーツであるフォーミュラ1を「斜め45度」から見ると、ビジネスや世の中が見えてくる!?まったり気ままに、時には真面目に。世界を駆け巡るF1ビジネスの仕組みから、F1でわかる経済学、エコとF1まで。フォーミュラ・コモンズがお届けします。

車体にロゴ貼るだけがF1スポンサーでもない - エフワンのぼやき #002

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Danbo (heart) Windows 7

ども、Quzyです。

ひとくちに「スポンサー」といっても、いろいろあるようでして......

今季、キミ・ライコネンさんのF1復帰で盛り上がっているロータスチームが、マイクロソフトとスポンサー契約を結んだことが話題になりました。

契約期間は3年間。18日に決勝レースを迎える2012年のF1開幕戦、オーストラリアグランプリから、ロータスF1チームのニューマシン、「E20」に、「マイクロソフトダイナミクス」(Microsoft Dynamics)のロゴが貼り付けられる。

マイクロソフトダイナミクスは、マイクロソフトの業務アプリケーションのブランド名。

また、今回のスポンサード契約締結を機に、ロータスF1チームは英国の開発拠点に、マイクロソフトダイナミクスのシステムを導入。業務のさらなる効率化に役立てることが決まった。

マイクロソフトの場合は、ロゴを出すだけではなく、機材もチームに提供しているようです。「お金を払ってロゴを出す」だけではない、一歩踏み込んだ契約と言えそうです。

とはいえ、こういった機材提供のスポンサー契約は、(文字通り)水面下ではたくさん行われています。

車体にロゴがない=ファンの目に見えないわけだから、なんだか損しているのでは?とも思えますが、エンジンの点火プラグやブレーキのディスクのような部品メーカーであれば、自分たちの信頼性をアピールする材料になるので、取引先が広がったりするのでしょうね。

僕は2010年の日本GPで、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスチームのパドッククラブに入れていただいたことがあるんですが、そのときの招待元はレノボ(Lenovo)でした。

Lewis Hamilton wins the 2010 Canadian Grand Prix, and salutes the crowd

でも、2010年のマクラーレンに、レノボのロゴは載ってなかったのですよね。でも、マクラーレンの「隠れた」スポンサーだったのです。ファクトリーのワークステーションから現場のノートブックPCまで、機材を引き受けていたのです。

IMG_8056 Nico Rosberg, Williams #7

以前レノボは、2008年からウィリアムズのスポンサーをしていたのですが、そのときは確かにリアウィングにロゴがありました。

2010年にレノボはそのウィリアムズのスポンサーをやめて、マクラーレンに移ったわけです。

ぶっちゃけて言えば、レノボは成績のふるわないウィリアムズから、よりアピール効果が高そうなマクラーレンへと鞍替えしたわけで、潜在的ウィリアムズびいきの僕としては微妙な気分だったのです(ウィリアムズのスポンサーがマクラーレンに引き抜かれることがたいへん多いこともあり)が、それはともかく、マクラーレンはウィリアムズよりもスポンサー費用が高くつくことは想像に難くありません。実際そうだったらしいのですが、マクラーレンの車体にロゴを入れるほどのお金はちょっと......ということも、あったらしいですよ。

以前、ザウバーのスポンサー社交クラブについて書いたことがありますが、車体の表面にぺたぺた貼られているロゴだけがスポンサーのあり方ではないということですね〜。

そのあたりの情報を集め出すと、けっこう楽しいですね。隠れたスポンサー、日本企業も多いんですよね。

誰かこのブログのインビジブル・スポンサーになってくれないかな(?)

......ごほん。それでは、ごきげんよう。

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