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世界最高峰のモータースポーツであるフォーミュラ1を「斜め45度」から見ると、ビジネスや世の中が見えてくる!?まったり気ままに、時には真面目に。世界を駆け巡るF1ビジネスの仕組みから、F1でわかる経済学、エコとF1まで。フォーミュラ・コモンズがお届けします。

スポーツは年中熱中しなくてもいい!? -F1 ファンの生態を調べてみた (1) -

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・F1の視聴率を「調べて」、「並べてみた」

さて、まずはこちらのグラフを御覧ください。

f1視聴率.png

 これは、2010年度フジテレビF1中継視聴率です。低い!
なんということでしょう、あんなに面白いシーズンだったのに!

 F1 はゴルフと同じぐらい、シーズンがとても長いスポーツです。だいたい、3月から11月まで年間あたり16戦から20戦ほど、世界中で開催されています。2010年は全19戦でした。

 日本でF1 のテレビ中継を担当しているフジテレビは3月の始めくらいからCM などで宣伝を始め、モナコGP では有名人を呼び、夏休みを挟んだあと、日本でF1が生で見られる唯一の機会である日本グランプリに向けて盛り上げようとします。日本グランプリの開催とF1の年間勝者, ワールドチャンピオンが決まるのはだいたい同じ10月から11月ごろですから、毎年この時期は俄然盛り上がります。チャンピオンが決まり、冬が来るとF1 はすっかりテレビや新聞から姿を消し、年末、思い出したかのようにその年のレースを取りまとめた総集編が放送されます (注. 今年2010年は地上波では放送されないそうです!) 。冬の間にF1 を忘れた人は見なくなり、まだ覚えているファンは来年のF1を見ます。

 こうしたサイクルが、フジテレビがF1中継を始めて以来この20年強ほど繰り返されてきました。


・スポーツファンの消費行動はけっこう気まぐれ(なのかもしれない)?

 テレビや雑誌は視聴率を稼いだり、実売数を増加させることが彼らの収益向上につながりますから、例えばフジテレビは毎回F1を観てもらうようCS契約を用意しますし、節目のレースではCM を増やしたり、有名人をレースに呼んだりします。雑誌も同じように、F1好きな芸能人 (たとえばキンキキッズの堂本光一さん) などに連載を依頼し、あるいは人気ドライバーのコラムを掲載して、定期的に消費者であるところのF1ファンがF1雑誌を購入するインセンティブを高めようとします。

 こうして、ファンはF1グランプリを毎回律儀に観戦し、雑誌を購入している...かと思えばそうは問屋が卸しません。最初のグラフを見ると、F1 の視聴率はグランプリごとに上下していることがわかります。

もちろん、いろんな要素が視聴率に影響します。放送時間、強い裏番組、その日のお天気... 例えば、カナダグランプリは時差の関係、イギリスグランプリは参議院選挙、韓国グランプリやブラジルグランプリは別スポーツの中継によってF1グランプリの放送が深夜になったので、低い値になっています。

でも、だいたいこんな傾向が見えてきます。

  • 開幕時の視聴率は高い
  • その後少しずつ低下し、モナコGP で最も高くなる (放送時間も早い)
  • 夏の終わりごろまで視聴率の低落傾向は続く
  • その後、鈴鹿の日本グランプリに向け視聴率は高くなる
  • チャンピオン決定ともにシーズン終了, 鈴鹿の余韻のせいか視聴率も高め

「待って!テレビの視聴率なんかでF1ファンの行動がわかるはずない!」
おっしゃる通りです。

ということで、次回は別のグラフから始めることにします。
今日のブログはここまでです、また次回(^_^;)

by blog.formula.commons (原泰史)

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