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動き出したモバイル広告

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今年はどうやら、欧州でモバイル広告が本格的にスタートする年となりそうだ。

2月の3GSMでは、英VodafoneのCEOが基調講演でモバイル広告のチャンスと課題について語った(ニュース記事はこちら)ほか、これをテーマとしたセッションも開かれた。

今週に入り、英国の3G専門オペレータ“3”が広告モデルを使ってビデオコンテンツを無料配信するサービスを4月より開始することを発表している。このサービスは、同社のポータルユーザー向けのもので、ユーザーは、性別と年齢を入力することで、広告付きのビデオコンテンツを無料で閲覧できる。コンテンツは、ニュースやセレブのゴシップ(イギリスらしいなあ、と感じてしまった)など。広告主は、属性に合わせて広告を配信できるほか、広告を表示する回数なども調整できるようだ。

なお、3GSMでは、同じく英国で展開するオペレータO2も、今月より広告モデルを実験的に提供することを明らかにしている。3GSMではこのほかにも、以前このブログで紹介した新MVNOのBlykのCEOと会う機会があった。なかなか口が固かい人だったが、サービス開始は今年夏とのこと。

オペレータ以外の動きとしては、Nokiaも今週、モバイル広告サービスを2種類発表している。同社にとっては、サービス分野の拡大も意味する。

この市場は、PCのインターネットでモデルを築いたGoogleやYahooらも注目している市場。今後どのように発展するのだろうか。

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