WiFi携帯電話とVoice 2.0
SkypeのSymbian対応が遅れているが、モバイル分野に進出を目指すSkypeは、無線LANアクセスポイント経由でのSkype通話を実現する提携を無線LANアクセスポイントプロバイダのThe Cloudと結んだ(発表資料はこちら)。スペイン・バルセロナの「ETRE」で発表した。
端末を提供するのはSMC Networks。同社がSkypeと共同開発した「SMCWSKP100」がSkype電話となり、The Cloudの提供する欧州8500以上のアクセスポイントでSkypeを利用した通話が利用できる。利用には事前登録が必要で、もちろんアクセスポイント利用のための料金が発生する(料金は定額制となり、最初の1ヶ月は無料のキャンペーンもあるようだ)。Skypeユーザー間の通話は無料で、Skype Outなどの有料サービスも通常通り利用できる。
今月中にThe Cloudの本拠地英国で提供を開始、その後、年内に北欧・ドイツでスタートさせる。フランスを含む残りの西欧州でのローンチは来年以降になる予定。
The Cloudのサイトでこのニュースに関するビデオクリップがあったので、参考まで。
WiFi対応携帯電話だが、Nokia E61が急ピッチで売れているらしい。同じくETREでTruPhoneのCEOに会ったのだが、「英国でものすごくよく売れている」と言っていた。E61は、モバイルアプリケーションの開発者の間でも話題だった。バグが多いという話も聞くが、NokiaはE61の成功を受けて、もっとおもしろいWiFiデュアルモード携帯電話を出してくるはず(写真は、1年前にNokiaがEシリーズを発表したときのもの。Nokiaの担当者が手にしているのが「Nokia E61」)。
ETREでVoIPのセッションに参加したのだが、VoIPも「VoIP 2.0の時代」なのだそうだ、と司会者がいうと、JaJahの共同設立者は「Voice 2.0だ」と言い換えていた。ここで、RebTelというJaJah似のサービスを知った。RebTelはスウェーデンベースのようだが、Skype(創業者はスウェーデン人とデンマーク人)といい、北欧はテレコム先進国だなあ。