SkypeのSymbian対応、(さらに)遅れる
英ITサイトに、Symbian対応Skypeの開発に難航しているという記事が載った。
先日、フランス・パリで、Skype TechnologiesのMichael Jackson氏(実名です!)がプレス発表会を開いた際、強調していたことの一つがモバイル対応。OS名(Symbian)は、こちらが具体的に聞くまでは出でこなかったが、「少しでも早く実現したい」と何度も言っていた(詳しい記事はこちら)。
Symbian OS向けのSkypeは、以前からうわさがあるが結構実現に時間がかかっている(気がする)。今回の記事によると、同社CEOのNiklas Zennstrom氏は“技術的ハードルがたくさんあり、適した端末も少ない”と理由を説明しているようだ。現在、リリースに関する予定を一切白紙に戻した、と報じている。なお、Skypeは現在、携帯電話OSとしては、Windows(Pocket PC)に対応している。
Jackson氏(写真右)によると、eBay買収により「いい余裕」が生まれたとのこと。開発分野を絞り、それにフォーカスできる人員と資金がある、と言っていた。これもそのせいなのか、Skypeの各担当者はこのところ、カンファレンスにもスピーカーとしてよく登場している。
Skypeといえば、フランスで9月よりSkypeOutを利用した国内通話が無料になった(年内まで)。フランスの多くのISPが、ブロードバンドと国内通話(+一部国際通話)無料をセットで提供しているので、大きなインパクトがあるとは思えないが、私の場合、外出先はもちろん、ADSLモデム経由の電話では自動音声によるプッシュサービスがうまく使えないことが多いので、そういうときは国内通話をSkypeOutにしている。