電線の向こうに立ち上がる虹

　夕方、空のオレンジ色がきれいだなあと思いつつ、出かけようとしたら目の前に大きな虹が見えた。

　あまりに近く見えたので、「蟲師」の「雨が来る虹が立つ」というエピソードに出てきた虹郎のように虹の根元に向かって走り出したくなったほど。写真を撮るにも電線が邪魔だったが、太陽はもうすぐ沈もうとしており、もたもた移動していると消えてしまいそうで携帯からシャッターを切ってみた。

　ダメもとでデジカメを取りに自宅に戻る途中、エレベーターでも「虹、見ました？」「すごいよね！」、近所のおばさんも「写メールで撮ったの！」とみんな興奮気味。今週は日食だけど、その前にいいものを見ちゃった。デジカメの撮影もなんとか間に合った。