由緒あるUSBメモリ
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鞄にUSBメモリを常備しているのだが、すごいものだったりする。
今でこそ普通に誰もが持っているが、これを入手したのは2002年4月ごろ。USBに接続する端子があって、小さな棒にデータを記憶するなんて斬新だった。見た目は「マトリックス」の登場人物が持っていそうでカッコよく見えた。さらにデータを読み書きする時に基板から小さな光がチカチカして面白かった。
当時はものすごく新しかったのだ。「これデジカメの写真とか運ぶのに便利だよ」と@ITの編集さんたちに紹介して「へー」と感心されたり、数ヶ月後にアメリカでデータ受け渡しに使おうとしたら「too modern(で使い方が分からない)」と困惑された。
とはいえ、もうかなり時間が経っている。鞄に常備していてもあまり使う機会はない。たまーに使おうとすると、古すぎてむしろ恥ずかしいくらい。
ある時、急きょデータをもらうことになり、鞄をごそごそと探しまくったらこのUSBメモリが出てきた。「ちょっと古いんですけど、これに入れてもらえますか?」と差し出すと
「デカっ!」
と、笑われた。もちろん衝撃的なほどデカいのは容量ではない。ガタイが、である。「だって出たばっかりの由緒あるUSBメモリなんだもの」とささやかな反論をしつつも、「で、これの容量は?」と訊かれると、小さな声でぼそっと
32MB
と告げると、ブハハハハッ!と笑われた。そうだよね。もう容量でMBなんて単位は見ないもの。でもね。
笑っちゃヤダ。よよよ。/;_;)
#と、いいつつ自分でも笑っている
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