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デジタルとアナログの間を行ったり来たり

TypePad 1.6でルアン復活するか

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 TypePad 1.6でポッドキャスティングに対応するとか。ポッドキャスティングは最近すごく気に入っている。CNNとかCBSとか海外のニュースや番組を音声で簡単に聞けるようになったからだ。もちろんほかに方法がないわけではないが、海外の放送がぐっと身近になった。

 これまで海外のニュースサイトのポッドキャスティングをいくつか試してきたが、個人的にはそこそこの長さがあるのが好みだ。例えばその日のニュースを特集するABC News Nightlineだと1話30分程度で移動中にだいたい聞き終わる。多少聞き取れなくても1つの話題なので聞き取れる範囲で理解すればいい。欲を言うならDavid LettermanのTop 10だけでもポッドキャスティングしてくれないかな、なんて思う。

 そのABC News Nightlineでは確か今月に入ってからだと思うが、冒頭と末尾に広告が入るようになった。「このポッドキャスティングはベライゾンの提供でお送りします」という具合だ。やはりこうなるのか。

 日本でもJ-WAVEなどポッドキャスティングを始めたラジオ局も出てきた。TypePadがポッドキャスティングに対応するとなると、そういう動きも加速しそうな気もする。

 だが音声で配信するメディアではなく、普通のブロガーはポッドキャスティングするだろうか。このオルタナティブ・ブログで私が思うことを話して、録音して、配信する?・・・恐ろしい。

 きっと似た人も多くいると思うが、自分の声を機械で録音したものを聞いてみると違和感がある。よく取材した時のテープを聞き返すことがあるが、私には苦痛だ。「なんだこの声は」とも思うし、聞いて話して考えてメモ取ることを同時にしているせいか自分のボケた質問を耳にすると恥ずかしさのあまりテープを止めたくなる。あえてボケる時もあるが。そんな自分の声を頒布するなど、今の私には考えにくい。

 だがそれなら自分で聞かなければいい。いやそれだけではなく、別に自分の声に限定することもない。友達との会話、例えば「○○ちゃんの誕生パーティー会場より」なんてのもブログのポッドキャスティングでありかも。ケータイで録音してモブログができるとか、そのくらい手軽になればありかも。なんて。

 そもそも日記を録音するというのは日本ではあまりないのかもしれないが、海外ならたまにあった。学生時代に英字新聞で読んだ「Luann」というマンガでは、主人公が「dear diary」と日記を肉声で録音していた。ついでにツイン・ピークスではFBI捜査官はよくテープに「Diane」と声をかけていた。秘書の名前だと思っていたが、あれはDiaryが由来だという話も聞く。

 ブログのポッドキャスティング機能でルアンちゃんがしていたように日記を音声で記録することが復活するだろうか。ブログとなるとそれが配布されるというオマケもつくが。それにしても、ああLuann、懐かしい。片思いの彼がAaron Hillだという名前であったことすらよく覚えている。切ないなあ。内気なルアンちゃんだと胸の内をブログで公開することはないかもしれないけど。

※追記:下記の本、新品のあるものに変更。

Luann: Curves Ahead
0740739506 Lynn Johnston Greg Evans


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