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専門的な情報を、立場の違う人に「分かるように説明する」のは難しいものです。このブログは「技術屋が説明書や提案書を分かりやすく書く」ために役に立つ情報をお届けします。

入れ替え可能なラベルをつけちゃいけないよというお話し

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「長い文章を短く分解してラベル(見出し)をつける」ことは、説明上手になるためにも論理思考力を上げるためにも重要ですが、その際にとてもよくやってしまう失敗のひとつに、

入れ替え可能なラベルをつけてしまう

というものがあります。

入れ替え可能なラベルとは? たとえばこの内容は↓

Labeling-basics-2a-p2-part.PNG

↓こんなふうに2番目と3番目のラベルを入れ替えてもそのまま通じてしまいますね。

Labeling-basics-2a-p3-part.PNG

この失敗、非常によくあります。こういう場合、もともと本文の情報をきちんと整理できていないことが多いですね。この例では下記のように、同じ種類の情報が別なラベルの下にバラバラに散らばっていました。こういう状態を見つけ出すサインとして、「入れ替え可能なラベルに注意」というのは役に立つわけです。

Labeling-basics-2a-p4-part.PNG

というわけで、複数のラベルをつけたときは、それを入れ替えてみても使えそうかどうか? をチェックしてみてください。 このチェックをするだけでこの種の失敗はしなくなりますから。

Labeling-basics-2a-p6-part.PNG

本来はこういうことを国語の時間に教えて欲しいものです。もし、こんな教育をしている学校があったら教えてください。

その他の詳細は公式サイトに掲載しましたので、ぜひ参考にしてください。

→ ラベリングの基本 #2 入れ替え可能なラベルはダメ (開米瑞浩 公式サイト)

文章を分解してラベルをつけるワークを開米と一緒に行う「Together! 3行ラベリング」というトレーニングも提供しています。

→ Together! 3行ラベリング トレーニングのお知らせ

→ ラベリング・構造化(図解)事例集 (Together! 3行ラベリングの事例)

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