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「スクリプト」の説明(2)

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技術屋のためのドキュメント相談所長の開米です。

前回、「スクリプト」に関する説明文のリライトをしてみましたが、原文の範囲を超えてもう一歩進めてみましょう。

原文には「スクリプト」の説明だけが書かれていました。
しかし人間の脳は「違うものを比べる」ことで印象が強くなり、記憶に残り、理解しやすくなるものです。スクリプトについて説明するなら、スクリプトではない言語の場合はどうなるのか、を比べてみせるほうがいいでしょう。

スクリプト言語ではないもの、というとコンパイラ言語です。
そこでスクリプト言語とコンパイラ言語を比較してみせようとすると、比較するには比較項目が必要です。

そこで、前回書いた「一連の手順」を比較項目として、コンパイラ言語とスクリプト言語でそれぞれが「自動か、そうでないか」を比べてみることにしましょう。自動でないものは手動と表現しておきます。

で、とりあえず試しにやってみたものがこれです↓

2014-0605-1.PNG

↑これでもいいんですが、もうちょっと改良してみたいですね。

改良のポイントは2つあります。
一つは、「一連の手順」部分の単純化もしくは抽象化。「人間がプログラムを書く」 から 「コードを実行する」まで、4ステップで書いてありますが、スクリプト言語とコンパイラ言語の特性比較をするのが目的ならもっと単純化していいので、3ステップに縮めたほうがいいでしょう。

もう一つは、「手動」「自動」の字面が似ているので、パッと見た瞬間違いが分かりにくいです。はっきり違いが見えるように工夫します。

(続く)

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