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人事・組織領域を専門とする、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティング担当です。人事・組織・マネジメント関連情報をお伝えします。人事やマネジメントの方々にとって、未来の組織を作り出す一助になれば大変うれしいです。

人事が持つべき考え方

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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
人事には様々な役割がありますが、人の一生にも大きく影響を与えうるポジションであるため、しばしばどの役割を担う場合でも保守的になりがちです。
でもたまにはもう少しクリエイティブな考え方を持ったほうがいいかも、ということで、Tim Sackett氏のブログをご紹介します。

HOW DOES HR THINK?

人事は社内の影響力が非常に大きいがゆえに、なおさら意識をして創造性を発揮することが必要、というのが主題になります。

Breaking the rules is like to HR Pros. It goes against our very being.

ルールを破壊することは、人事にとっては自分の拠り所を自ら破壊してしまうことに他ならない。自分の存在そのものに逆らうことになる。

当然ながら、上記のとおりではあるものの、

In HR, I tend to believe that most HR pros don't believe they work in a creative function. In reality what you create in HR speaks volumes about the culture you're shaping in your work environment. If HR lacks creativity ? your work environment is going to lack creativity. The rule setters need to show the organization that from time to time, we need to break the rules to get us to the next level. Sensibly, but rule breaking nonetheless. Most HR Pros pride themselves on being 'the one' part of the organization that actually follows the rules.

人事の業界において、人事のプロたちは自分がクリエイティブな組織で働いているとは微塵にも感じていないのはほぼ間違いない。でも実際のところ、人事としてあなたが作り上げるものは、あなたの仕事環境で形作る文化に並々ならない影響力を及ぼすことになる。もし人事にクリエイティビティが欠落していたら、あなたの職場もクリエイティビティを失っていってしまうのだ。社内のルールを作る者は、全員を次のレベルへと押し上げていくためにルールを壊していかなければならないことを、組織に対して折にふれて示していく必要がある。表面的には丁寧にだが、それでいてなお、ルールを破壊するのだ。

Sackett氏は、Bloomberg Businessweekに掲載されたHow Designers Thinkという記事を、ルールを破壊していく際のよりどころとして、紹介しています。人事が組織文化をデザインするデザイナーだとすると、どのような行動をとるべきでしょうか。特に印象的なものが以下の3つ。


"Design is not about solving problems. It's about making people happy. And there are always so many personalities and ideas to consider. So you're trying to simplify it to its fundamental structure."

「デザインとは、問題を解決することではない。人々をハッピーにすることを意味するのだ。そしてそこには常に、十分に検討すべき多くのパーソナリティーやアイデアが横たわっている。そこで求められるのは、それらを基本的な構造として、シンプルに提示することなのである。」

組織の理念や人事制度のコンセプトなどにも、この考え方はあてはまりますね。

"The idea of innovation as a structured process has been taken to the extreme, where it is no longer a really useful or robust concept. You've got to go about letting people take sensible risks."

「イノベーションが構造化されたプロセスだというアイデアは完全に極論に至ってしまい、もはや全く便利ではなく、確かなコンセプトでもなくなってしまった。今のあなたに求められていることは、人々に分別のあるリスクを取らせることだ。」

きちんとリスクを許容する文化を作り上げることが必要です。

"You have to understand when the timing is right for dialogue, and when its time to move the limits. Designers arrive at a company to move its limits."

「対話を行うのに適切なタイミングを理解することが必要だし、いつ限界を押し広げていくかを判断することも必要だ。デザイナーは限界を押し広げていくために、その会社にいるのだから。」

そして、そのようなチャレンジングな文化を作るためには、限界を押し広げていくことが必要。それを率先してやっていくのが、デザイナー(ここでは人事に置き換えを)。


興味のある方は、それぞれの元サイトを是非ご覧下さい。
少しでも日々の人事の業務のお役に立てれば幸いです。ご一読ありがとうございます。



ソフトバンク クリエイティブ株式会社が運営する「ソフトバンク ビジネス+IT」において弊社ディレクターの桐ケ谷優が執筆する連載記事、『急成長ベンチャーの人財マネジメント戦略』の第2回が公開されました。

株式会社ビジネスパブリッシング社発行の『人事マネジメント(2013年6月号)』にて、弊社マネージングディレクターの針生俊成が執筆する連載『ブランド価値を高める人事』の第4回目が掲載されました。

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