大規模セミナーでの主張は常に普遍。つまり、あまり意味はない。
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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか。当社はカレンダーどおりです。
ところで、日本の人事界では、日本の人事部さんやHRプロさん、日経さん、JMAMさんなどが、この春から夏にかけて、大規模セミナーを実施されています。
ところが当社はほとんど大規模セミナーにブースを出展させていません。出展の費用はかなり高額です。
新規に問い合わせを受けたり、新しい担当者の情報を獲得するための費用対効果を考えると、当然各社の取り組み内容次第ではありますが、準備工数などを考えた場合に、あまりペイしないな、というのが今のところの当社マーケティングチームの見方です。
一方、アメリカのこうした大規模セミナーは、人事担当者だけではなく人事系のソリューションを提供するコンサルティングファームや
ツールベンダーさんなどが一同に会して、アライアンス等を含む多種多様の折衝を行う場となっています。
以前取り上げたHRevolutionのような一風変わった形態のものも存在しますが、この時期は、またあのカンファレンスで会おうね、といった感じでツイッターなどでもそわそわしている感じがうかがえます。
そのような中、だいたいここ4年間のセミナーで語られた内容はたった6種類だよ、というエントリがありましたのでご紹介。本ブログでもよくご紹介するLaurie Ruettimann女史によるものです。
Six Things Said at Every Major HR Conference Since 2009
メッセージは英語入り、注釈は要点のみ日本語にて。GWですので、気楽な読み物として。
採用は量より質を求めよ
"I am slammed with resumes. I don't want volume. I want quality."
「履歴書に押しつぶされそうだ。量はいらない、質が重要なんだ。」
そのアルゴリズムならすでにリンクトインが...という話。
採用には大きな変化が起きている
"The recruiting model is changing."
「採用モデルが変化している」
採用のやり方をしらない怠惰な人々が毎年繰り返すセリフ。
モバイルをやらなくてどうするの
"Mobile matters."
「モバイルこそが重要だ」
否。清潔な水や途上国の公衆衛生のほうが重要。"matter(重要である)"という言葉は正しく使うべき。
モバイルは、全ての採用プロセスをきちんと整備した上で初めて議題に上がるもの。問題をすり替えてはいけない。
イノベーションの源泉
"Recruiting is a hub of innovation."
「採用こそがイノベーションのハブだ」
何度言っても誰も信じないよそんなの。
ブランド人材を育てよう
"We should treat our employees like our customers. After all, they are our brand ambassadors."
顧客に対して接するように、社員にも接するべきだ。結局のところ、彼らは我々のブランドの伝道者なのだから。
自社の顧客になれるほどには社員に給料を払ってないでしょ。そこから始めなきゃ。
全てはリレーションシップだよね
"It's all about relationship-building."
「関係性の構築こそが全てだ。」
これこそが人事が人々に嫌われる理由。仕事を遂行するために関係性を構築するのは重要だが、それは戦術であって戦略ではない。全ての行動は競争に勝つためになされるべきだ。
いかがでしょうか。。残り2段落は全文訳で行きましょう。
It's sad. I like attending HR events and line dancing like the rest of humanity, but new ideas come at a price. Back in the real world, we still have a broken labor market. Hundreds of thousands of positions go unfilled in this country. Qualified people apply for jobs and fall into a black hole. Executives lie and tell you that there is a war for talent.
At some point, you are either part of the problem ? sitting at conferences, drinking beer, attending vendor parties, tweeting about the candidate experience while your open requisitions go unfilled ? or you are part of the solution.
これは実に悲しいことだ。人事のイベントに参加して、他の思いやり溢れる方々と列を為すのは楽しいことだ。しかし新しいアイデアにはお金がかかるのだ。現実世界を見てみると、未だに労働市場は崩壊している。多くの職が未だにこの国では埋まることなく残されている。才能ある人々が応募し、そしてブラックホールに吸い込まれていく。重役たちは虚言を吐き、ウォーフォータレント(人材獲得戦争)だから、とうそぶく。
ある場面において、あなたは問題の一部かもしれない。セミナーで席に座り、ビールを飲み、ベンダーのパーティに出席し、採用プロセスについてツイートする。そして結局自社の採用枠は埋まっていかない。
しかし一方で、あなたは問題を解決する側に回ることも出来るのだ。
自社の人事プロセスを改善しながら、社会的な課題も解決していきたいものです。
お読みいただき感謝。素敵な休日をお過ごしください!
~
こう書いておいて何ですが、当社でも新卒採用を実施中です。20人強の会社ですが、2007年以降毎年新卒採用を行い、現在6名の社員が活躍しています。本日、この4月までに入社した2名の社員情報と、人材育成に関する項目を追加しています。キャリアのある方も是非ご参考になさってください。ご応募お待ちしております。
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