人事に関する辛辣かつ真っ当なアドバイス2012年版
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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
本日はthe CYNICAL GIRLという人事系ブログを運営しているLaurie Ruettimann女史のエントリをご紹介します。
Best HR Advice of 2012
とりたてて日本ではあてはまらなそうな部分を除く形で。
Be an advocate for what is right.
正しいことを擁護する人となるべし。
Job titles matter.
役職/タイトルは、思っている以上に重要だ。
Everyone wants to be a coach and an advisor because that's the easy job.
みなコーチやアドバイザーになりたがるものだが、それはその仕事が楽だからである。
Big data is what small-minded people want when they don't know how to ask for something more specific.
ビッグデータなんてものは、小心者がさらに詳しい情報を頼むツテを知らない場合に欲しがるものに過ぎない。
When in doubt, shut up. The truth emerges.
疑わしき場合は黙るべし。そのうち真実は浮かび上がってくる。
Bad habits keep HR in business.
悪しき慣習こそが人事の機能を生きながらえさせている。
It's not your job to fix people.
あなたの仕事は人を治療することではない。
No one ever died by saying, "I'm wrong."
「間違っていた」と言ったが故に死ぬことなどありえない。
The world is a tough place. It's okay to swear.
世界はタフな場所だ。毒づいたって構わない。
Not everyone can be a CHRO.
みんなが人事部長/人事最高責任者になれるというわけではない。
There is no such thing as an employer brand. That's a lie.
雇用者としてのブランドなんてものは無い。出まかせだ。
Employees are engaged when the work is good, the people are decent and the pay is worthwhile. And maybe not even then.
社員は、仕事の内容が上々で、周りの人々が親切で、金払いも良いときに、エンゲージメントが高くなる(積極的に仕事に関与する)。それまではおそらく無理だ。
Gaps in resumes are okay.
履歴書・職務経歴書に欠落部分があっても構わないじゃないか。
HR technology can't solve for stupid.
人事系テクノロジーをもってしてもおバカさんをどうこうすることは出来ない。
There is no HR without recruiting.
採用無くして人事無し。
解雇規制が未だ強く、新卒採用に偏重している日本においては、特に最後のコメントに救われる採用担当者も多いのではないでしょうか。エンゲージメントについても、さはさりとてそこをどうしていくかが人事・マネジメントの腕の見せどころ。また、悪しき慣習こそが人事を継続させている、というのは、今糾弾している社内のあれこれがなくなれば人事は不要になってしまうかもしれない、という意味で、身の引き締まる方もいらっしゃるかもしれません。コーチングは、本来ただ話をふんふん聞いているだけではダメなはずですが、それで楽に済ませようとする人が多いのかもしれませんね。
2012年内の海外記事の紹介は、本エントリで最後となります。ご照覧ありがとうございました。来年も、より皆様のお役に立てる、面白い記事を引き続き紹介していければと思います。また、人事以外のトピックから人事の話に紐付けていくような試みもやってみたいと考えています。良いお年をお迎えください。
お読みいただきありがとうございました!
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12/7に発表しました閉塞感と転職意向に関する調査ですが、多くのメディアの方に取り上げていただいています。新政権が昨日発足しましたが、本当に経済が回復するまでにはまだまだ時間がかかると思われます。職場での閉塞感を社員が乗り越えていけるよう、当社としても積極的に提言を行っていきたいと考えております。
2014年度新卒採用を開始しています。2013年度も引き続き実施中です。中途採用も行っていますので、年末年始のひと時、落ち着いて今後のキャリアを考えていかれる際に、是非ご検討いただければ幸いです。
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