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人事・組織領域を専門とする、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティング担当です。人事・組織・マネジメント関連情報をお伝えします。人事やマネジメントの方々にとって、未来の組織を作り出す一助になれば大変うれしいです。

スキルギャップの悪化が世界的に深刻な状況に

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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
GWを挟んだので久々の更新となります。本日は採用系の大御所サイト、Monster Thinkingより。

マッキンゼーのビジネスと経済を研究する部門、The McKinsey Global Instituteのレポートの内容がまとめられています。


Skills Gap Is Getting Worse, McKinsey Report Finds
スキルギャップがさらに悪化、とマッキンゼーの報告が伝える

http://www.monsterthinking.com/2012/05/09/skills-gap-is-getting-worse-mckinsey-report-finds/


端的に言うと、

Many of the jobs lost in the recession may never return, contributing to a worsening global skills gap

不況で失われた仕事はもはや戻っては来ず、さらにグローバルでのスキルギャップ(技能の格差)の悪化につながっている、とのこと。
そしてこの背景に、以下の5つの主要トレンドがある、と語っています。


Technology has fundamentally changed how work is done.
技術が根本的に仕事のあり方を変えた。

新しい仕事では、複雑な問題解決、都度都度の重要な意思決定、豊富な経験が必要になっており、さらにモバイル技術の発達で地理的制約を受けにくくなっている。


The mismatch between the needs of employers and the skills of the workforce is getting worse.
企業のニーズと労働者のスキルとのミスマッチが悪化してきている。

2011年時点で、欧州では26%の企業がスキル不足が理由でポストを埋められず、アメリカ企業の30%が6ヶ月間埋まらない空きポストを抱えている。


Geographic mismatches are exacerbating the problem.
地理的なミスマッチが問題をさらに悪化させている。

国ごとではなく国内でも発生しているのがポイント。アメリカではネヴァダ州の失業率が12%なのに対してネブラスカ州はたった4%。そして州をまたいだ職探しの移動はここ50年で一番の低さ。このような国内傾向はイギリス、フランス、ドイツでも発生している。


Advanced economies have growing pools of underused talent: older workers, women and youth.
経済先進国において、有効に活用されていない人材群がどんどんプールされていっている。すなわち高齢者、女性、そして若者。

特に大学に進学しない者について職業に直結したスキルが必要。若年失業者を抱える長期的なコストを考えると、政府は企業がこういった人材を採用するインセンティブをもっと整備すべき。


Income disparity threatens social stability.
収入の格差が社会の安定を脅かしている。

新たな仕事の創造や雇用が、収入の低い家庭よりも収入の高い家庭への収入増をより早くもたらしており、結果として社会福祉予算への負担となっている。アメリカをはじめイギリスやスペインで中間層が家庭内の負債によってより収入の増加を望んでいたが、現在この状況は解決されつつあるものの、根本的な課題は解決されていない。


日本でも若年者の雇用問題などが取り沙汰されていますが、世界的な傾向としてスキルギャップによる格差拡大、貧困の増加が起こっているようです。
ノマド論など個人ベースでの動きは様々ありますが、組織に属する個々人の意欲高い日々の仕事を中心に、円滑に経済が回るような支援が出来ればと思います。

お読みいただき感謝!
GWが終わって、次の祝日まではあと67日です!GW直後よりはちょっと短くなりました(笑)


現在久々の自社セミナーを企画中です。もう少々お待ちください。
 
グローバル人材のコラムの第2回目を昨日アップしました。

 
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