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人事・組織領域を専門とする、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティング担当です。人事・組織・マネジメント関連情報をお伝えします。人事やマネジメントの方々にとって、未来の組織を作り出す一助になれば大変うれしいです。

社員の自発性や意欲を上げたい? それならブログを書いてもらおう

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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
本日のエントリはHR Communicationより。ソフトウェア会社SASの社内コミュニケーションについて。


Want employees to be engaged? Let them blog
社員のエンゲージメントを上げたい? それならブログを書いてもらおう


出だしからまず引用すると、

Posting five or six stories a day on an internal news site may sound like a heavy workload for a busy communications staff--even for a big company like SAS.

But SAS communicators aren't cranking out employee profiles every night after they put the kids to bed. They rely on 12,000 colleagues to write the stories and snap the photographs.

イントラネットに1日5、6個の話題を投稿することは、多忙なコミュニケーション担当スタッフには重い仕事に思えるだろう ― たとえそれがSASのような大企業だったとしても。

しかしSASのコミュニケーション担当は子供を寝せた後に社員のプロフィールを次々と量産したりはしていない。彼らはストーリーを書いたり写真を撮ったりすることを12,000人の同僚に頼っているのだ。

実際にやっていることは単純で、

Give your staff members a blog--or in many cases just a form to fill out--and they will generate stories that draw clicks, inspire ideas, and even save money

社員にブログを ― あるいは多くの場合単純に内容を埋めるだけのフォーム ― を提供すれば、彼らはクリックを誘ったり、アイデアを呼び起こしたり、コスト削減にさえつながるようなストーリーを紡ぎだすだろう。

内容は完全に社員に任せているとのことです。

Some 500 people blog regularly, and most executives post with varying frequency.

500人が定期的にブログを投稿しており、ほとんどの幹部も頻度は異なるものの投稿を行っている。

のだそう。内容はというと、

The top-read internal pieces were not about topics like a $5 million sale, but about its own people

一番読まれるトピックは、500万ドルのセールスなどといった内容ではなく、社員自身の話についての場合が大半だ

その理由としては、

it's because they're inquisitive about what their co-workers do outside of SAS. They might be an ice-sculpture person, or they might be a dancer.

なぜかというと、同僚がSASの外で何をやっているかについて、皆情報を知りたがっているのだ。ある人は氷の彫刻家かもしれないし、またある人はダンサーかもしれない。

そしてコミュニケーション担当の役割としては、

troll the blog for stories and photos that they can pull out and highlight for other SAS members and for external consumption.

SASの他のメンバーや外部に対して紹介し特集するようなストーリーや写真を見て回る

いわばキュレーターとしての役割を果たしているようです。

また、不幸にして社員が亡くなった際にも、その社員と交流のあった社員の投稿やコメントを募集し、家族にプレゼントするなどの取り組みをしているそうです。

そもそも始めた際には、うまくいくのかどうかを懸念する声もあったようですが、"もしおかしくなった時はスイッチをオフにすればいい"(If it goes crazy, we can turn it off)、という精神で始めた結果、

I think we've taken down or had to ask someone to edit their comments less than five times in the three years we've been doing it

おそらく削除もしくは書き直しを依頼したようなケースは、これをやっている3年間で5回未満だったように思う

と、社員の方々がきわめて適切な行動をとってくれたよう。SASは社員の満足度や意欲が高いことでも知られていますが、こういった文化的土壌が、成立の一因になっていることは十分考えられます。

もう一つ、メリットとしてあったのは、

Employees have submitted 3,000 to 4,000 photos, which SAS can use to illustrate publications, rather than paying for a photo service.

社員は3,000枚から4,000枚もの写真を投稿しており、SASはフォトサービスへ支払いをする代わりに、それらの写真を出版物等に使用できるようにしている。

これによって、この取り組みの経済的な価値をも生み出しているのだそう。もちろん、

Less tangibly--but of perhaps greater importance--the employee musings provide a library of thinking about ways to improve the company.

目に見えないが ― しかしおそらく最も重要なポイントとして ― 社員の着想が会社の改善に向けた多くの方法を提供してくれているのは言うまでもない。

ボトムアップで社員から意見を募る方法を模索している企業においては、一つの参考事例になるかと思います。
お読みいただきありがとうございます!


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