企業は社員の退職理由を全くわかっていない、という調査結果
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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
本日のエントリは人事系メディアの王道、TLNTより。
Derek Irvine氏による、CFO Magazineでまとめられた調査結果のご紹介です。
Why Employees Leave: It Comes Down to a Stressful Work Environment
なぜ社員は辞めるのか: 全てはストレスフルな仕事環境に起因する
企業、特に人事は、会社のことは何でもわかっている"はず"なのですが、実際はなかなかそうはうまくいかないところ。
中には意識調査を行ったり、全社員にヒアリングを行ったりしている会社もあるのですが、それでも真相をうまく掴むことは至難の業です。
To retain key employees, you must listen closely to what their top concerns are and not make assumptions based on your own.
重要な社員を引き留めるためには、彼らが懸案と感じていることが何かをきちんと聴き、自分自身の考えを元に仮説を立てることを止める必要がある。
とはいえ、真相は、対象となる社員が辞める際の退職者面談(exit interview)で明らかにならないケースが多いのは、人事としては周知の事実でもあります。
自分が対象者なら、なかなか本音は言いたくありませんもんね。
ということで、アメリカCFO Magazineの記事で、調査から抽出された、企業(人事)と従業員それぞれの思惑が紹介されています。
HR's view on why high performers would leave:
人事から見た、高業績者が辞める理由:
- Opportunities for promotion 昇進昇格の可能性(が低い)
- Career development opportunity キャリア開発の機会(が少ない)
- Base pay 基本給(が低い)
- Relationship with the supervisor 上司との関係性(が悪い)
- Incentive pay opportunity インセンティブなどの機会(が少ない)
一方、
Employees' view on why they would leave:
従業員から見た、退職理由:
- Work-related stress 仕事に起因するストレス
- Getting promoted 昇進昇格したことによる
- Base pay 基本給(が低い)
- Trust/confidence in management マネジメントに対する信頼/信用(が無い)
- Length of commute 通勤時間(が長い)
ずいぶん違いますね。。。特に
The number one reason employees would leave - stress - doesn't even appear on the HR professional list.
従業員が退職する理由の一番目 ― ストレス ― については人事側のリストに表れてさえいない。
この点は重要かと思われます。
Irvine氏は、この調査結果や昨今の雇用情勢から、次の二点について警鐘を鳴らしています。
- Are you truly considering what is most concerning to your employees, not what is most concerning to you?
社員が何に関心を持っているか、本当によく考えているか?自分の考えだけにとらわれていないか?
- Have you become complacent, thinking employees won't leave because of the tough job market?
現在の厳しい転職市場の状況を踏まえて、社員が退職しないと楽観視しすぎていないか?
特に2点目については、当てはまるのはローパフォーマーだけで、高業績者はいくらでも転職できる、との見方を示しています。
自社の社員について、正確なところを把握できていますか?
お読みいただきありがとうございました!
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