採用に困ってるならカルト集団を作れ!
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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
本日のエントリはTechcrunchより。日本版では14:30時点でまだ訳出されていないようなので、まぁ大丈夫かなぁと。
タイトルはちょっと過激的ですが、cultの意味するところは"信奉者"くらいのほうが適切かも、です。
Trouble Hiring? Create A Cult.
採用に困ってる? カルト集団を作るべし。
largely constrained by the failure of the US to invest in STEM education and a terribly restrictive immigration process for work visas
アメリカのSTEM教育に対する投資の失敗と、ひどい制限の多い就労ビザのプロセスに大きく制約されている
ということだそう。ちなみにSTEMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Math(数学)の頭文字をとった造語です(ALCにもまだ登録されていない!)。
そのような中、どのように優秀なタレント人材を魅了し(attract)、かつひきつけていく(retain)か、Kan氏が経験から学んだ教訓(Lessons Learned)が紹介されています。
1) Have a vision ビジョンを持つ
Justin TVをはじめた時はそれほど人材が集まらなかったそうですが、Twitch TVの時ははるかに多い求職者が押しかけたそう。その理由は、
We had a new vision to bring competitive gaming to the masses, and there are many people out there who share that vision and want to be a part of making that world a reality. By communicating a vision that harnesses the passions of a certain group of people, we tapped into a talent pool we wouldn't otherwise have had access too.
我々が対戦ゲームを大衆に提供するという新しいビジョンを掲げると、そこにはそのビジョンを共有し、そのような世界を現実にするために、そのビジョンの一部となりたいという多くの人が存在したのだ。ある種のグループに属する人々の情熱をさらにかきたてるビジョンを広く伝えることで、他の方法ではアクセスすることすら出来なかったであろう、優秀な人材プールに足を踏み入れることになった。
ちょうど今日、「ソーシャルリクルーティングの世界」というサイトで、「不採用や退職でサヨナラなんてもう古い!「タレントプール」が変える企業と求職者の新しい!つき合い方」という記事がupされていましたが、ビジョンを掲げたことによって、このような人材プールが向こうからやってきた、というわけです。
2) Be the only option 唯一の選択肢となる
今やソーシャルネットワークや写真共有やイベント発見検索エンジンやFacebookで使える"何か"で一番になろうと思っても、結局Facebookに負けてしまう、というのが現実的な線。ロケット工学や電気自動車でイノベーションを起こすにはSpace XやTeslaに行くしかない、ということなのだそう。つまり、
For every industry, there are some set of talented people who are passionate about innovating and solving the difficult problems.
全ての産業について、困難な課題に対してイノベーションを起こして解決しようと情熱を燃やしている優秀な人材の集団が存在している。
ということであり、
My recommendation: pick an industry where that title(Best place to work in X.") will be possible to achieve.
私のオススメとしては、「○○業界において働きがいのある会社」の称号が達成出来そうな産業を選ぶことに尽きる。
だそうです。
3) Create a cult 信奉者の集団を作れ
テック業界の贅沢な福利厚生が何かと話題にはなりますが、
Every time you give someone a raise or new title, she feels good... for a week.
誰かを昇給させたり新たな役職に就かせると、彼女は喜ぶ...一週間くらいは。
ということで、ハードルが一つ上がったところでまたゼロスタートになってしまうのがオチ。重要なのは、
focus on providing an environment that builds community within your company
会社内でコミュニティが形作られるような環境を提供することに注力するべき
とのこと。
例えば全社でのランチがその一例で、効率的なだけでなく、セレンディピティを生み出すディスカッションをしたり、より親交が深まる効果が期待できます。友達になれば、仕事がより楽しくなり、定着率も上がる。
また、友人の方がやっているSincerelyでは、採用過程で求職者をAirbnbを通して会社の近所に住まわせ、チームメイトが週末に求職者と共に過ごすことでフィット感を見る、という方法も採られているそう。
友情や家庭のような雰囲気(a sense of family)を作り上げることで、社員に永続的な関係性(lasting connections)を形成することが出来る、とのことです。
社員間の交遊を深める取組みが、採用にもいい影響を及ぼすようになることが理想的ですね。
ご一読ありがとうございます!
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