【PhotoCard】あのビル・アトキンソンがiPhoneアプリに参入した件【HyperCard】
HyperCard、MacPaintの開発者であり、QuickDrawなどMac OSの基礎を作った、あのビル・アトキンソンがiPhoneアプリに参入。しかもその名前が、後ろにCardが付くという絶妙さ。
その名は「 PhotoCard 」。今は写真家となった彼とHyperCardを見事に結びつけるものですね。
容量は97.8Mバイト。さっそく買いましたよ(App Storeへのリンク)。
ビル・アトキンソン自身がデモしています。彼がiPhoneを使っているところを見るだけでもワクワクしますね。
PhotoCardは単なるグリーティングカード送付アプリではないです。オブジェクトを選んで配置したり、色を変えたりできるところはHyperCardやMacPaintを感じさせるものです。
実際に作ってみました。ビル・アトキンソン自身が撮影した、非常に美しい風景、植物、空などの画像を表紙に、裏には相手のアドレスや、送りたいメッセージ、グラフィックス(ステッカー)、吹き出しを設定することができます。
ステッカーや吹き出しは、HyperCardやクリップボードアートをカラーで美しくしたようなイメージで、彼のセンスはそのままですね。これを指定して、場所を選択。フォントは日本語フォントはありませんが、英文ならさまざまなタイプフェースを選択できます。日本語も、ボールド指定とかは可能。
送り先は、アドレスブックに入っている人に対して複数を設定できます。これがそのままクリスマスカードや年賀状になるわけですね。
さらに、音声を追加して、ボイスメッセージとして送ることも可能。音声はMP4ファイルとして電子メールに添付されます。
画像はこんな感じ。
クリスマスカードも年賀状も、これを使ってみてはいかがでしょうか? 600円。ここで彼を支持して、HyperCardを作ってもらいましょう。まあ、そのままだと無理でしょうけど、新しい何かを生み出してくれそうな気がします。
そういえば、Mac創世記の盟友、スティーブ・キャップスもiPhone用のゲームアプリを「AliceX」としてリリースしていますね。次はアンディー・ハーツフェルドあたりでしょうか? と思ってさらに調べてみたら、いま彼はGoogleにいるのでした。
・Introducing Google News Timeline
このGoogle News Timelineという技術は、ソフトウェアエンジニアの Andy Hertzfeldが開発した、と書かれています。あの、ハーツフェルドです。彼はiPhone、やらないかなあ。彼が作ったMagic Capsの技術をAndroidに注いだりしないのかしら。
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