5年前、iPodはどう評価されていたのか
5年前の10月24日、最初のiPodが発表されました。
iPod専門誌のPlaylistでは、5年前、iPodについて人々がどうコメントしていたかを“The iPod: What they said”という記事にまとめています。
おもしろいのが、2001年クリスマスのクリスマスギフトとしてワースト5に挙げたTechTarget。CNETも否定的です。BusinessWeek、New York Times、ZDNetはその魅力と可能性をほぼ正確に予想しています。
当時、まだ私は某MacWIREというMac専門媒体をやっていました。今のITmediaにはそのときのコンテンツは残っていないので、予想が外れていても証拠がないのです(笑)。
何もないというのも淋しいので、古いドキュメントが入ったハードディスクをサルベージしてみたら、2001年10月24日にはこのようなコメントを書いていました。
「iPodはぼくがこれまで抱いていた不満のほとんどを解消してくれるものだ。詳しくは,明日あたり,コラムにするつもり。でも,リピートプレイの濱田君は不満だろうなあ」
濱田君は当時、MacWIREに書いてくれていた外部ライターで、1曲を延々とリピート再生するという特殊なリスニング方式を主張していたのでした。
そして、11月17日にはついに自分用のiPodをゲットします。その時の編集後記には、「iPodゲットしたなり。長年の苦労と投資が,いまここに実る。でも,5Gへの減量作業をやらなければ。自分の減量だって難しいのにー」と書いています。
SoundJam MPという、iTunesの前身であるMP3ジュークボックスソフトの時からためておいたMP3ライブラリがちょうど5Gバイトくらいあり、そのすべてを持ち運べるというので、たいへんに興奮していたのでした。
この年の12月31日、今年のベストバイというテーマで書いた文章の中で、「11月以降,ぼくはこの製品に関すること以外はほとんど書いていないような気がする。ぼくにとって,今年のベストバイは文句なく,iPodである。きょうはオオミソカということで,年末 (ayuがレコード大賞をゲバ評どおり穫ったところだが) 年始 (こっちはまだ数日ある) を利用した,古い音楽データの整理方法について書いてみようと思う。もちろん,iPodで聴くことを目的としたものだ」と書いています。
でも、わざわざメディアイベントを開いて発表するほどのものかと、疑問視する意見もありました。
その当時にわれわれ(Macコミュニティの一部プレス関係者)が期待していたのは、ハードディスクを使い、カラー液晶を備えた万能QuickTimeプレーヤーだったので、その当時に出たFireWire、5GバイトのiPodのの「すごさ」を実感するにはしばらく時間が必要だったのです。
結局、カラー液晶のQuickTimeプレーヤーとなったiPodを手に入れたのはその4年後の第5世代iPodにおいてでした。5周年にAppleが投入してくるのは果たしてどんなiPodでしょうか?
“Five Years, what a surprise!”となるでしょうか?