iTunes Music Storeとグラミー賞の関係
"And the Grammy goes to..."とプレゼンターから手渡されるトロフィー。今回は大方の予想を裏切る展開がいくつもあったりしたのですが、実はそれには裏があったのです。
今回のグラミー賞はU2が5部門ノミネートで5部門獲得と、非常に効率よく勝ち進んだわけですが、複数部門で受賞したアーティストには共通点があります。それは、こちらのデータをごらんください。
iTunes Music Storeに関し、これらのアーティストがどれだけの貢献をしたか。
・U2:デジタルボックスセット、iTunesオリジナル、ミュージックビデオ、U2モデルiPod、スティーブ・ジョブズと共演
・ジョン・レジェンド:iTunesオリジナル、ミュージックビデオ、セレブリティ・プレイリスト
・マライア・キャリー:iTunesリミックス、ミュージックビデオ、セレブリティ・プレイリスト
・ケリー・クラークソン:ミュージックビデオ、セレブリティ・プレイリスト
獲得した部門賞の数と、iTMSへの貢献が一致するでしょう?
でも、これは必要条件であって、十分条件でないのは、アリシア・キーズの例をみれば分かるでしょう。まあ、彼女は去年、5部門もとったしね。
個人的にはポール・マッカートニーにとってほしかったんですが、彼はApple CorpsとApple Computerとの争いがあったから、まだ楽曲を本格的にiTMSに置くことができない。そのためにグラミーがとれなかったのだという、陰謀説があります。主張しているのはわたしだけ、ですけど。
ポールの最新アルバムはとてもいいです。1曲だけなら、iTMS-USで購入できる“2006 Grammy Nominees”というアルバムに入っています。これは、チャリティー以外でポールの歌がちゃんとiTMSに収録された、初めての例です。
ちなみに、GrammyのオフィシャルWebスポンサーはYahoo!で、WOWOWの放映を見ることができなかった人は、Yahoo! MusicのGrammy特設ページでGorillazとマドンナの共演とかを見ることができます。見た人は、カトリーナ災害救済への募金をどうぞ(あいかわらずMac OS XではYahoo! Musicのビデオを見ることができないんだけど)。