海外のスポーツ分野を後押しするクラウドファンディングサービス5選
カナダのクラウドファンディングサイト「Pursuit」
創業者もオリンピック選手
フィンランドのクラウドファンディングサイト「Kiririnki」
フィンランド発のスポーツクラウドファンディングサイト「Kiririnki」です。
主に若いスポーツ選手を支援することをコンセプトに、フィンランドの新しいスポーツ文化の創造を目指しているとのこと。
きっかけは、2012年に開催されたロンドンオリンピックで、同国の結果が振るわなかったことと、スポーツの支援が薄いと感じたことから。
同国では、法律の関係で、寄付型が難しいこともあり、リターンも各種ありで、ギフトカードや実際に競技のアドバイスなど、支援金に見合ったものが用意されています。
また、YoutubeやInstagramなどの活用も摸索しているようで、その発信の仕方に好感が持てますね。
[Kiririnki]
アスリートやスポーツ分野の起業家を支援するクラウドファンディングサイト「RallyMe」
今回は、アスリートやスポーツ分野の起業家を支援するアメリカのクラウドファンディングサイト「RallyMe」について紹介します。
このサイトでは、スキーチームやスノーボードのクラブや協会など6つの団体とパートナー提携しています。昨年10月にリリースされ、すでに事例も出てきています。
例えば、Emily Scott さんというアイススケーターは、7日足らずで48,000ドルのプロジェクトを成立させました。また、少年サッカーチームも23,000ドルを集めて成功しています。
スキーやスノボー、スケートなど冬のスポーツが多いですが、これらのスポーツが資金集めに苦労しているためだと思われます。オリンピック選手も何名かこのサイトを利用しているそうで、現在進行中のプロジェクトではボブスレー選手がいたりします。
[RallyMe]
オーストラリア初のスポーツ・クラウドファンディングサイト「Sportaroo」
「Sportaroo」は、今年始めにリリースされ、オーストラリアでは初となるスポーツ分野に特化したクラウドファンディングサイトだと言われています。
いわゆる、「All or Nothing」型のクラウドファンディング。スポーツクラブや個人アスリートに焦点を当てています。手数料は10%と、海外サイトでは少し高めの設定。
このサイトをつくったのは、元々国際テニス連盟のランキングにも入るくらいのテニスプレイヤーだったとか。
現在掲載中のプロジェクトにおいては、1,000〜20,000ドルほどの規模感です。サッカー、モーターレース、カヤック、ボブスレー、スキー、カイトサーフィンなど、多様なプロジェクトが揃っています。
ミッションを見ると、世界中のスポーツ分野のクラウドファンディングサイトになることはもちろん、コミュニティ形成も考えているようです。
“Our vision is to become the sponsorship crowdfunding platform of choice for every sports team, large or small, of any sports code, all over the world. And, ultimately, be the largest, most vibrant online community of sports lovers who don’t just spectate, they participate.”
オーストラリアのクラウドファンディングサイト「Team Bus」
先ほどのサービスとは別の、スポーツに特化したオーストラリアのクラウドファンディングサイト「Team Bus」です。
「Keep All」形式で、達成した分だけプロジェクトに生かせるというもの。手数料は達成金額の5.5%+αとのこと。
サッカーチームや障がい者スポーツの団体などとの提携し、プロジェクトを行っています。プロジェクトを見ても、サッカーや自転車、車いすバスケなど様々並んでいます。実際にロンドン五輪銀メダルの車いすバスケの選手は、10,000ドルのプロジェクトを達成しました。
サイトのワーディングやゲージなどもすべてバスにそろえてあるのがかわいいです。
Introducing Team Bus - the sports club and athlete fundraising vehicle from Team Bus on Vimeo.
[Team Bus]
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日本でもSportie FUND(スポーティー・ファンド)などのサービスは出てきています。スポーツとクラウドファンディングの相性は良いと思いますので、引き続きその動向に注目していきたいです。