ニッチな分野を攻める海外のクラウドファンディングサイト3選
このブログでは、世界中の様々なクラウドファンディングサイトを紹介してきました。その中でも、ニッチな分野に特化したものを3つ選んでみました。
パーマカルチャーに特化したクラウドファンディングサイト「WeTheTrees」
パーマカルチャーに焦点を当てたクラウドファンディングが登場しました。その名も「WeTheTrees」。
パーマカルチャーとは、パーマネント(持続的・永久の) 、アグリカルチャー(農業)、カルチャー(文化)を合わせた言葉で、農業を軸とした、持続可能なライフスタイルのようなことを指します。
これまで農業や教育分野を中心にプロジェクトが掲載され、15ほどのプロジェクトが成功しており、15,000ドル(150万円)ほどの資金調達の事例も並びます。個人はもちろんのこと、NPOや大学、市民団体などとも提携しながらパーマカルチャーの普及に努めているようです。
農場、自然建築、パーマカルチャーデザイン、太陽光、ハチミツ、環境保全などをテーマにしたプロジェクトが掲載され、実施国もネパールやスウェーデン、モザンビーク、ビルマ、タイ、マラウィなどワールドワイドに展開しているのが印象的です。
ライブラリアン(司書・図書館員)向けのクラウドファンディングサービス「CoFundEdu」
ライブラリアン(司書・図書館員)向けのクラウドファンディングサービス「CoFundEdu」が登場しました。「クラウドファンディングとスポンサーマッチングをするサイト(a crowdfunding and a sponsor matching site)」とのこと。
スポンサーマッチングがは、日本でREADTFOR?が行っているマッチングギフトと同じで、自分たちで目標金額の50%を集め、その半分を企業が支援するというモデルです。
現在時点では、そのプロジェクト内容はすべてライブラリアンの(国際)会議への参加費用に限られています。
READYFOR?の場合は1度成功したプロジェクトが、企業とのマッチングをすることができますが、「CoFundEdu」はすべてのプロジェクトが企業からの支援を受けることができるというコンセプトとなっています。
クラフトビール好きのための米クラウドファンディングサイト「CraftFund」
クラフトビール好きのためのクラウドファンディングサイト「CraftFund」。世界初のビールに特化した資金調達サイトだそう。
ウィスコンシン州最大の都市であるミルウォーキーに拠点を構えています(同都市は、札幌、ミュンヘンと並んで世界三大ビール生産地として有名)。
クラフトビール市場は、成長傾向にあり、このようなサイトが出てくることにより、その動きが促進される見込みです。プラットフォームを活用できるのは、ビール会社以外にも、バーやホップ農家、出版社などもクラフトビールに関していればOKとのこと。
日本でも、食や暮らし方、日本酒などに特化したクラウドファンディングサイトが出てきたらいいですね。