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国内新興クラウドファンディング2選:雇用×クラウドファンディング「マイリングHR」、地域活性×クラウドファンディング「FAAVO」

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今回は、国内で続々と出てくる新興クラウドファンディングサービスから、「マイリングHR」と「FAAVO」の2つを紹介します。それぞれ雇用、地域活性という、興味深いコンセプトの上に成り立ったサービスなので、注目したいです。

■ソーシャルの力で雇用を生み出すクラウドファンディングサービス「マイリングHR
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「このサービスと雇用問題、東日本震災は強く結びついていて、東北では失業保険が切られ始めていること、また日本における雇用の不安定さや、そこから起こる自殺の問題、少子高齢化など社会の問題は山積みで40年後の2050年の日本を想像すると今動いていかなければならない。」と株式会社マイリング代表の飯沼祐次さんは言います。
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リクルート時代に人材のマッチング事業などを担当していたことで雇用が使い捨てされていることに強く問題意識を感じたそうです。これでは持続可能なシステムではないと思い、「社会が必要な事業を社会が決めていく」システムへの移行が大事になってくると考え、独立、企業されたとのこと。会社名の「マイリング」には2つの意味があるそうで、自分との関わる人とのつながりを広げて社会運動を起こしていくこと、意志や目標、ビジョンなどに基づいて活動し、生きていくこと、という想いが込められています。

そのような強い問題意識と素敵な想いでできたサービス、マイリングHRは、5月に開始し、現在2つのプロジェクトが進行中です。

2012年秋に発達障害児童専門の教室を開校予定。多様性を認める社会作りと、子ども達が持つ本来の力を最大限伸ばせる教育を目指します!/NPO法人ダイバーシティ工房
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「学ぶことで自由自在になれる」という理念を基に運営されている「自在塾」。36年間子どもに寄り添う塾としてで運営され、今年3月にNPO法人となったそう。2012年9月には、自在塾の運営をする中で発見した「発達障害児の教育問題」という課題を解決するため、発達障害児に特化した教室を設立することになり、今回マイリングHRで資金の調達をしているとのこと。
教育問題や社会における多様性に関心のある方はぜひ、プロジェクトページをチェックしてみて下さい。


「酒蔵の映画館“深谷シネマ”」秋には「ふかや映画祭」を開催予定、地域雇用の創出と、若手クリエイターの育成支援にも取り組んでまいります!/NPO法人市民シアター・エフ
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「街のコミュニティとしての映画館を復活させたい。」という強い想いのあるプロジェクト。若手の映像クリエイターの育成支援を目的として「ふかや・インディーズ・フィルム・フェスティバル(花の街ふかや映画祭)」なども開催しており、若い人へのアプローチもしています。しかし、これから企画やイベント運営などを考えたときに人材の力が足りないということでこのプロジェクトで雇用資金を調達したいとのこと。
映像やコミュニティに関心のある方などはぜひ、チェックしてみてはいかがでしょうか。

仕組み自体も被災地の企業や被災地支援を行うNPO、ソーシャルビジネス事業者を私たち個人が資金を少しずつ出して応援するというシンプルな仕組みです。他のクラウドファンディングサービスと違うところは、その応援するお金で人材の雇用が生まれることです。
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「本当に必要なところにお金が行くように。自分たちのお金の使い方を変えることで、社会を変えること、誰かを応援することにつながる。現在盛り上がりつつあるその流れ、文化を少しでも押し上げてくよう運営していきたい」と飯沼さんは想いを語られていました。

これから開始するプロジェクトもいくつか控えているそうなので、今後より盛り上がっていきそうです。今期で30のプロジェクトの掲載を目安に、クラウドファンディングを通じての雇用の創出を目指しているとのこと。東北の支援を行っているNPOの方やソーシャルビジネス全般で人材雇用するための資金調達を行いたいという方は、マイリングHRを活用してみるのはいかがでしょうか。


地域活性×クラウドファンディング「FAAVO(ファーボ)
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特に地方ではその土地にいいものがあってもPR下手というかなかなかうまく発信しているところは少ないと感じます。もしかしたら、発信をあきらめているところもあるかもしれません。実際私の地元の新潟県佐渡島もPRはそれほど、うまくないと思っています。しかし、地元を出て関東で生活している人の中には、地元に対して何かしたいという人は多くいるように感じます。そんな方にぜひぜひチェックしてほしいサービスです。


「FAAVO」は、「FAVORITEやFAVOR(好き、好意、えこひいき)の気持ちの真ん中にAction(行動)を」という思いがネーミング由来になっています。

このクラウドファンディングサービスの面白いところはいくつかあり、各県ごとにプロジェクトページをつくること、FAAVOポイントや応援県を設置し、ポイント数が多いとFAAVOリーダーとなるなどゲーミフィケーションの要素も取り入れていることなども特徴的です。また、各県のページは方言でできているのも一押しポイントです。

そして、第一弾は宮崎(FAAVO宮崎)です。運営会社の齋藤さんが宮崎出身であることもあり、宮崎ということになり、実際に何度も足を運びプロジェクトとなるものを見つけてきたそうです。

掲載プロジェクトは以下の3つ

県内大学生×1/2=県外出身者 が、宮崎をもっと好きになる!【Natsu-pa×宮崎美少女図鑑】
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「Natsu-pa」というイベント企画団体がイベント企画、プリーペーパー作成で宮崎の活性化に挑みます。特徴的なのは、宮崎の大学には県外出身が半分を占めるというデータ。この県外から来る学生にもっと宮崎を好きになってもらいたいとの思いが詰まったプロジェクトです。


“陸の孤島”と呼ばれる一地方から、新しい未来を切りひらけ!“古事記×フェス”
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古事記のメッセージを基に、アートフェスを開催するプロジェクト。歴史のあるものと若者によるフェス開催でどんな盛り上がりを見せていくのか今から楽しみです。


肥沃で温暖な土地「宮崎」で学ぶ地方農業問題と若者視点で考える地域活性化!
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宮崎出身学生団体「オール宮崎」が行う、農業体験をメインとした宮崎ツアープロジェクト。地域が抱える問題に関して議論する時間も取ったりするそう。このようなプロジェクトが、まずは今回成功し、これから継続的に続くようになれば素晴らしいと思います。

どのプロジェクトの宮崎の活性につながりそうですし、プロジェクトのどんどん追加できるので、宮崎の方、出身の方は、ぜひプロジェクトを立ち上げてどんどん盛り上げていってほしいです。
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クラウドファンディングの仕組みを利用することで、地方の取り組みを全国の人が知ることができるチャンスが生まれ、さらにそのプロジェクトの資金も募ることができます。ぜひ自分の県のページが立ち上がった際はチェックしてみて、応援してみてはいかがでしょうか。

個人的にこのサービスのお話を伺ったときに、「colocal コロカル」や「greenz LOCAL」、「離島経済新聞 リトケイ」のようなウェブメディア、ウェブマガジンと連携したら、相性がよく、地域活性がますます面白い方向へと進むのではないかと思いました。地域活性や観光系のサービスと相性が良さそうな印象です。地域の祭りのたびにプロジェクトが立ち上がったりしても面白いのかなと思います。

他の都道府県でも展開していくようですので、自分の出身県のページやプロジェクトを立ち上げたい方はぜひFAAVOの利用を考えてみてはいかがでしょうか。

以上、国内新興クラウドファンディングファンディングサービスの紹介でしたが、プロジェクトをどんどん立ち上げることができるので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。


【登場したサービス】
■マイリングHR:http://hr.myring.me/

■FAAVO:https://faavo.jp/miyazaki/

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