リンクトインはどこから普及するか
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このエントリは「リンクトインは日本で徐々に浸透してくるだろう。初年度は個人のユーザーをじわじわと増やし、二年目以降でベンチャー、中小、大企業という順に企業での利用が進むのではないか」という内容の記事です。
今回は非常にゆるめの記事なのですが、リンクトインは日本でも当然使われていくとして、ではどういった層から使われていくのだろうか?とよく考えることがあります。
あまり海外での利用に関するデータは持っていないため確信は持てませんが、個人的には下記のような使われ方をするのではないかと思っています。
▼一年目
・MBAホルダー → 海外への転職や、企業へのエグゼクティブクラスとしての参加などを求めて使うのではないかと思います。もう既にエグゼクティブクラスのヘッドハンターはリンクトインに徐々に出てきているので、そういった流れもMBAホルダーの利用を推進すると思います
・フリーランス → 登録することによるデメリットも少ないですし、とりあえず登録して、フリーランス同士のネットワーク維持と拡大、情報交換、セルフブランディングに使っていくだろうと思います
・海外とビジネスをする人 → この人たちはもう既に使っている可能性が高いですが、海外市場のマーケティングや海外人材採用、海外とのパートナー提携などで使われるのではないかと思います
・学生 → 自身の学習した内容やインターン経歴、研究成果などをアピールしたり、社会人・大学教員からの推薦文を取得して、キャリア形成に活かすのではないかと思います。まだ日本企業の求人情報が少ない頃は海外就職や海外インターンなどのチャネルとしても充分機能するでしょう。また、留学を検討する際にも「その大学はどういった業種に就職する卒業生が多いか」などがわかりますので、そういった側面でも使われると思います
・単なる新しもの好き → とりあえず登録しまくるだろうと思います
▼二年目以降
二年目以降、個人ユーザーが徐々に拡大する中で企業も積極的に参入してくると思います。求人広告の配信やBtoB広告配信が、ベンチャー、中小という順に使われ始め、最終的(3年目頃?)には大企業でも使われるようになるでしょう。(その頃には日本に蔓延している「転職SNS」というイメージはある程度是正され、生産性向上ツールとして認識されるようになるのではないかとも思います。)
その頃には国内のユーザー数もかなり増えて、様々な専門家がリンクトイン内に登場するかと思いますので、普通のビジネスパーソンも「先ずは情報収集にリンクトインを使う」というようになってくるのではないかと思います。
また、企業が求人広告などを配信し、社員のリンクトインへの登録を推奨して企業に関する情報が充実したことを受けて、大学などの教育機関も「学生のキャリア支援への活用」という目的で積極的に活用してくるでしょう。
私の考えているイメージは以上です。上記ではかなりゆっくりめにイメージしてみたのですが、リンクトイン日本法人が日本の有名企業と組んだり(たとえばリクルートさんと組んでリンクトインのAPIを引っ張った就活サイトを作ったり?)、日本向に独自の有益なサービスを提供する(ビジネス雑誌がリンクトイン上で読めたり?)などすれば、もっと速いスピード感で普及していくのではないかとも思います。