セルフブランディングは知名度向上ではなく専門性の正確な発信
「今更セルフブランディングの話?古いでしょ。」という感覚かも知れませんが、どうぞお付き合いいただければと思います。
▼セルフブランディングは「知名度を上げる」こと?
リンクトインの登場や、進む知識社会へのシフトによって、セルフブランディングの再定義が必要なのではないか?という仮説で昨今の社会情勢を見ています。
まだうまく言葉にならないのですが、今までのセルフブランディングは「知名度を上げて有名人になること」という色合いが強かったのではないか?と思っています。これは社会は「有名人」と「有名人ではない人」の2つの人間で構成されているという見方です。
一方で、リンクトインのような誰もがセルフブランディングできる(せざるをえない)ようになるツールが今後徐々に浸透するにつれて「当たり前にセルフブランディング」という社会になり、徐々に有名人か否かという見方は必要なくなると思っています。それよりも重要なのは「あなたは何者で、何が専門なのか?」という本質的な価値なのではないかと考えています。
リンクトインを語る上でも、今後のワークスタイルを語る上でもセルフブランディングは欠かせないものだと思っているためよくセルフブランディングを説明することがあるのですが、「セルフブランディングして有名人になって、講演したり執筆したり本出したりするんでしょ?むりむり」みたいなリアクションがあります。これはなんとなく違和感があります。
▼セルフブランディングは「自分の専門性を正しく知ってもらうこと」ではないだろうか
繰り返しになりますが、これからのセルフブランディングというのは知名度を上げるというよりも「周りの数名の知人に自分の専門性を正しく理解してもらうこと」だと感じています。こうして理解されることによってその知人たちが「●●のことならあの人が専門家だよ」といって、口コミ的に自身を宣伝してくれるという社会になってきているのだと思います。この構造は何となく、人々がAppStoreのランキングを見てものを買うのではなく、SNS上で信頼できる友人がおすすめしてるものを買う、という構造に似て見えます。判断の前提がマス視点からソーシャル視点へ移行しているとでも言いましょうか。
まだうまく言葉になってませんが、セルフブランディングは再定義が必要な言葉のように思います。徐々に考えを詰めていきたいと思います。