FacebookとLinkedInの違い
[読了時間:2分]
本日は株式会社ガイアックス様の社内勉強会でLinkedInのお話をさせていただきました。既に様々なソーシャルメディア関連事業をされてらっしゃる企業様のため、非常に鋭い質問が飛び交い、勉強になるひとときでした。
さて、本エントリでは今日のディスカッションでも質問にあがった「FacebookとLinkedInの違いは何か?」について私なりの考えを述べたいと思います。
▼個人にとっての違い
個人にとってという切り口で言いますと、「Facebookはプライベートのコミュニケーションの場であり、LinkedInはビジネスの場である」という説明に尽きると思っています。私の使い方は完全にそうなのですが、Facebook内では日常の他愛もない話、LinkedIn(及びTwitter)内では自身のセルフブランディングに関わるようなビジネス的付加価値のある言動、という風に棲み分けがされています。
最近面白いと感じているのですが、Facebookでは真面目な話をするといいね!やコメントがほとんど発生せず、逆に食べ物やショッピングの話をした方がいいね!やコメントが発生して非常に楽しい。一方で、LinkedInでは不真面目な投稿があるとノイズに見えて煩わしいため、自然と真面目な投稿が増え、そういった投稿の方がいいね!やコメントがたくさんもらえます。人間は反応がもらえると嬉しいものなので、そうやって使っているうちに勝手に使い分けが最適化されていくわけです。
▼企業等にとっての違い
企業等にとってのLinkedInは、マーケティング、求人などで活用が可能です。
マーケティングという観点で言いますと、「FacebookはBtoCマーケティングの場、LinkedInはBtoBマーケティングの場」というのが私の考えです。Facebookのような、消費者が憩いの場として友達とワイワイと和んでいるところにいきなりビジネスの話を持ち込むのは非常に違和感がありますので、自然とBtoCの場になると思っています。LinkedInは逆で、ビジネスの話じゃないと違和感があります。ここも棲み分けがあると感じています。(現状はFacebookでビジネスの話をされる傾向が日本では強いですが、LinkedInの日本展開を受けて徐々にこの棲み分けの流れも強くなると思います)
求人で言いますと、ここは最近Facebookでもリクルーティングをする企業が増えているため賛否両論があるかと思いますが、個人的にはFacebookはビジネスの話はそぐわないと思いますので、LinkedInの普及に伴ってリクルーティングはLinkedInが主なプラットフォームになると思っています。カンパニーページなどもあるのでLinkedInの方が色々な情報が得られますからね。(とはいえ、Facebookを使ったリクルーティングというのも細々と続いていくようにも感じています。)
▼LinkedInは「楽しい」もの?
もう一つ、「LinkedInは使ってて楽しいのか?」という質問もちょこちょこといただきます。個人的には「LinkedInはFacebookのように、楽しむことが目的ではないため、基本的には楽しいものではない」とお答えしています。あくまで利用は「ビジネスパーソンとして生産性を高める」ことが目的になるわけです。
しかし、そうはいってもLinkedInを使ってて楽しいと感じる瞬間はあります。
プロフィールを詳細に書いていると、いきなり世界の裏側の国から「日本語を話せてウェブ好きな人を探しているんだけど、働いてみない?」といった求人メールが飛んできますし、シグナル機能を使って知り合いの知り合いがいきなる自分の投稿にいいね!やコメントをつけてくれて、それがきっかけで思わぬ話につながったりもします。そういったセレンディピティが、LinkedInの楽しさとも言えるかも知れません。
本日の所感は以上です。また明日以降も勉強会講師続きです!学生のキャリアデザインや、BtoBマーケ、人材業界向けなどなど毎回切り口が全く異なりますが、楽しみながら進めていきたいと思います^^