みんなコーチが必要
「タイピスト」という映画を見ました。50年代のフランスが舞台の映画。田舎から出てきたローズは、秘書に憧れて街の保険代理店で働きはじめます。ローズは秘書としての仕事は得意ではなかったけれど、タイプライターの早打ちの能力を見いだされて、保険代理店の社長と二人三脚でタイプライター早打ち大会の世界一を目指します。2人で二人三脚で様々な練習を行うのですが、二本の指だけで打っていたのを五本の指で打つ練習、ブライドタッチの練習、難しい文体に慣れるために古典の文章を打つ練習、体力をつけるためのランニング、ピアノの練習など様々なアプローチからタイピングの練習をします。そして、社長は練習だけでなくローズのメンタルのケアもします。時には突き放したり、自信を持たせるために励ましたり、闘争心を燃やすために葉っぱをかけたり。カっとなりやすいローズの性格を理解していて、試合前にわざと怒らせるようなことを言ったり。
いったいこの社長は仕事してるのか?っていうほど、ローズの練習に一緒に打ち込むのですが、やっぱり何でも世界一を目指すには、コーチが必要なんだなぁと思いました。途中でくじけそうになったり、自信がおごりになったり、怠けたり、わき目をふってしまったり、人間ですから皆途中で色々あるわけです。そんなときに、きちんと自分を理解して軌道修正してくれるコーチがいたら、どんなに心強いことか!と思ったのでした。
仕事でも一緒。コーチをしてくれるような上司や先輩に出会える人はラッキーですね。もしくは自分が誰かのコーチになってみてもいいわけです。ちなみに「コーチ」の語源は「馬車」で、「大切な人をその人が望むところまで送り届ける」という意味が派生したのだそうです。「その人が望むところ」っていうのがポイントですね。スポーツの場合は○○大会1位とか、向かう場所が明確だけど、仕事の場合だとどこ向かっているのかすり合わせが必要ですね。
映画は、フランスっぽいオシャレな雰囲気でラブストーリーもあって、女子好みです。単純に楽しめる面白い映画ですよ!