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women@Google主催の "Shine Bright and Inspire" のイベントに出席しました。

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*トークショーは別のフロアのライブを中継。

women@Google主催の"Shine Bright and Inspire" というイベントに参加してきました。働く女性を Inspire することを目的としているこの会、3回目のイベントだそうです。今回は、グローバルに活躍する女性のリーダーのトークショー。海外勤務 / 留学等の経験をもつ女性が、どのようにして成長・スキルアップをしてきたかについてお話を聞きました。Googleからはマネージャー、マッキンゼーのマーケティングのエキスパート、H&Mジャパンの代表取締役の方の3名。

みなさん、本当に魅力的でキラキラ眩しかった。参加者と同じ目線でのお話や、自信みなぎるパワフルな回答、ちょこちょこ入るウィットにとんだジョーク。話は幅広く、ご自身のキャリアの話、リーダーシップの考え方、グローバルで活躍するために必要な力など。ざっくばらんな素敵なイベントでした。

多く出ていて気になったキーワードは、ダイバーシティ、ワークライフバランス、セルフポジショニング。以下、各キーワードの詳細です。

■ダイバーシティについて

ダイバーシティ=チーム力の源泉と言い切っていました。ダイバーシティなチームを作ることで、イノベーション的なアイデアや製品が生まれる。だから、ダイバーシティなメンバーをマネジメントする力が重要になる。

面白い例としては、妊娠した時に申し訳なさそうに「子供ができてしまいました(=一定期間休まなくてはいけなくて穴をあけてしまいます。)」と上司に報告したら、その上司は「素晴らしいじゃないか!その期間は誰か別の人をリーダーに育てる素晴らしい機会となる。」と言ってくれたのだそう。リーダーが休むことを他の人の人材育成のチャンスにとして見てくれる素晴らしい例だと思いました。そういわれると、何の罪悪感もなく安心して休めるじゃないですか。

■ライフワークバランス

H&Mでは、ライフワークバランスをとれているかどうかは、マネジメント力がある人かどうか評価する重要な基準としている。例えば、1〜2週間の休暇がとれるような働き方をしている人の方がマネジメント力ある証拠だとみなされる。「忙しくて休めないんだよね〜」というのは、マネジメント力が低い証拠。

ウッ、言い返せない。

■セルフポジショニング

男性社会の中でどう行動していくべきか?自分が欲しいポジショニングを戦略的に作っていくのも一つの手。例えば、「よく喋る人」というポジショニングをしてしまえば、周りが慣れてくれる。周りが慣れてくれると、行動するのが楽になる。ポジショニングを作るには、自分がそういう人だという宣伝活動をすることがポイント。

 

3名が話しているのを見て、女性の強みは共感力だと強く思いました。共感力が強いから、ポジションが違ってもヒエラルキーを感じない。ポジションや年齢や環境が違っても「あぁ、分かるわ」と同じ目線で話してくれる。あの温かい雰囲気は、そういう力から出てくるのだと思いました。

タイトル通り、インスパイアされる素晴らしいイベント。また次回もぜひ参加したい!!

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