オルタナティブ・ブログ > 山田智恵のビジネスアナトミー >

ビジネスや世の中の流れの分析。ときどき手帳の話など。

リーダーシップ部「模範となる」テーマ最終回。

»

35

*部活メンバーにもらったラナンキュラス。お花をもらうのって嬉しいですね・・・!

昨日は2月〜3月のテーマだった「模範となる」の最終回。模範となるために、価値観を明確にし、その手本を見せていくのがゴールとなります。2ヶ月の間にやったのは、以下4つのワーク。

第一回、自分への賛辞の手紙(価値観の言語化)

→手紙を書いてみる事で、自分がどんな姿を目指しているのか理想像を思い描くことで、求めている価値観を言語化しました。それを実践してもらい、日々アクションログをとってもらっていました。意外と価値観を実践できている人、大事だと思っているのに時間をかけられていない人など、どれだけ行動に落とせているかを可視化していきます。

第二回、ポートレイト撮影(非言語でどうやって伝えるか考える)

→みんなカメラマンにポートレイトを撮影してもらい、自分が非言語(今回は外見・雰囲気のみに限定)でどのような価値観のメッセージを発信しているのかを客観的に分析しました。ポートレイトをプロジェクターで大きく写し、みんなに第一印象を聞きます。みんなが思う第一印象と、自分が出したいと思っている価値観のメッセージとズレがあるかを確認します。1回目の言語化のアプローチとは違い、非言語というアプローチで自分の価値観を考えてみることで、自分が本当に何を大事に思っているのかをより一層深堀していきました。

第三回、価値観をロジカルに説明し、左脳に訴える

→だんだんと何を大事にしているか価値観が明確になってきたところで、それをロジカルに説明する練習をしました。岡田斗司夫式で「なぜ・なぜ・なぜを3回繰り返し、そうなるとどうなる?と一段あげる」という作業を、それぞれの価値観でやってみました。それぞれ5つ~7つの価値観をすべてやってもらったのですが、多くの人が「なぜなぜ」の中で何度も出てくるキーワードがありました。例えば、「個性的でいたい」というキーワードの人は、それが根底に流れる自分が最も大事にしているものだと気づいたり。「不安をなくすため」というキーワードの人は、自分がとても不安を持っていることに気づきがあったり。人によって気づきは様々でしたが、共通する何かが見つかった人が、多かったです。

第四回、価値観をビジュアルとストーリーで説明し、右脳に訴える

→この会が最終回。選んでもらった5つから7つの価値観に、それぞれを最もよく表す画像(手書きもあり!)を選んでもらい、それをストーリー仕立てで説明してもらいました。これまでずっと、言葉でのディスカッションばかりだったのですが、はじめてビジュアルを使ってのディスカッションだったのですが、やはり「一見は百文にしかず」というだけあって、その人が求めている姿が一発で理解できる力を実感しました。4回にわたる「模範になる」の探求は、それぞれ、会社の理念ブックのように、自分の価値観ブックを作成してもらって完了。

以上4つのワークショップをやって、ありとあらゆる方向から自分の価値観を見つめなおしてもらいました。価値観って、その時の仕事内容や、いるステージ、環境によって変わるので、この2ヶ月で固めて一生この価値観でいるっていうものではないと思います。そして、2ヶ月で明確にならなかった人もいると思います。

大事なのは、一度こういった作業をすることによって、ふんわりと心のどこかで、頭のどこかでアンテナがたつようになる。何かと出会ったときに、「あ、これって私が重視している価値観かも」って、入れられる箱を作れれば、今回の2ヶ月は成功だと考えています。

4月〜5月のテーマは、「現状を改革する」。どうやってチャンスを見つけていくのか、どうやってリスクをとるのかといったワークショップにしようと考えています。

Comment(0)