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文系が考えるイノベーション事例

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*広尾のハウスオブロータスで開催された、アクセサリー作家Minakusiさんの展示会&オーダー会。パーツとして使うのは、タイの部族から譲ってもらったトラの牙や、シルクロードのコインや、中国の奥地で見つけたひげ用の小さな櫛など。よくぞ2014年の東京までたどり着いたね!っていうもののオンパレード。
 
人間が生み出すアイデアや考えは、なにか「あるもの」と「あるもの」を組み合わせている。その組み合わせが、かけ離れていればいるほど、イノベーション度合いが高いのだと考えます。そんなかけ離れた組み合わせのイノベーション例をピックアップしてみました。
 
北野武×園芸雑誌
前に何かの記事で北野武さんが、笑い芸人が仕事以外で必要なこととして、全く関係ない分野のことを知ることを進めていました。その例として出てたのが、「趣味の園芸」の雑誌を読んでみること。そうすると「それはパンジーか!」といったツッコミができるのだそう。より離れたものを探す事が大事な例。
 
残酷なシーン×美しい音楽
どの映画がはじめたのか分かりませんが、私がはじめて衝撃を受けたのは「奇跡の海」。希望がない、とてつもなく重いシーンが続き、もう本当にいたたまれない内容なのですが、内容とはかけ離れた平和な音楽が規則的にかかるのです。その音楽で、どうにか映画を見続けられるよう心を持ち直すような感じ。
内容と音楽のギャップに衝撃を受けたのは、この映画が初めてでしたが、残酷な暴力シーンとキレイな音楽を組み合わせる事は結構多い。暴力シーンが嫌いな私はどうかとも思ってしまいますが、イノベーションではあると思います。
 
哲学×分かりやすい
マイケルサンデル教授の白熱教室。難解で分かりにくいことが当然、いや、むしろ、みんな分からないでいて欲しいと画策しているんじゃないかと思えるような哲学。これを「分かりやすさ」と掛け合わせたイノベーション例。
 
哀川翔×早起き
哀川翔という夜な夜な銀座で飲んでそうなイメージの人が、夜8時に寝て朝4時に起きることを暴露するイノベーション。似たような例に、硬派な男×女性的なものという組み合わせがあります。的場浩司×スイーツ、城咲仁×料理とか。
  
車のドアロック×マイケルジャクソン
ドアロックのエンジニアが、マイケルジャクソンを聞いて「車のドアが閉まる音にも、キレが必要だ!」とドアロックを設計したという話。ドアロックの設計とマイケルジャクソンというかけ離れたイノベーションの例と言えます。
 
デニム×タキシードジャケット
今でこそ新しくないスタイルですが、デニムという労働者用のアイテムに、タキシードというフォーマルなアイテムを組み合わせたのは、アンディウォーホールだと言われています。さすが、だてにアンディウォーホールじゃない。
  
何か組み合わせることで、毎日イノベーションを起こせるかもしれません。毎日やってたら、いつか大きなイノベーションが起きるかも?
  
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