JWLIボストン・リーダーシップ研修 | DAY24 アイデアを引き出す方法
今までなかったような革新的なサービスや商品を生み出すのが得意なアメリカ。きっと、リーダーたちは、アイデアを引き出すのが上手なのだろうと、必ず聞いていた質問があります。
「どうやってアイデアを引き出すのでしょうか?」
今日訪問した施設でも本当に色んなアイデアで改善しているので、どうやってアイデアをマネジメントしているのか聞いてみました。以下、ヒントをもらいました。
・ビジョンとミッションを皆が把握する
どの組織でも、ビジョンとミッションの確認を定期的に行っていました。そうすることで、アイデアを考える範囲を皆で理解できる。
・権限がなくても、アイデアを出せるネットワークを作っておく。
権限に関係なく、素晴らしいアイデアが出たりする。例えば、親が心理学者でセラピー用の部屋を作っているのをみて、自分の仕事とは関係ないけれど、アイデアを出してきたスタッフがいたそう。その人が予算を作る部署に相談し、そこのディレクターがアイデアを採用し、本当にアイデアを実現したのだそう。アイデアは権限に関係なく、いいものが出てくる場合がある。
・クリエィティブになることを意識する。
数年前に限られた資金の中で、施設をよりよくするために、クリエィティブにならなくてはダメだと気が付いた。その時から、意識的にクリエィティブさを求めるようにした。ミーティングした部屋のピンク色の壁を指さし、「ここは白い壁だった。これを子どもが楽しめるようにと色を変えたことは、私たちにとっては過激な変化だったのよ」と言っていました。子どものためのプログラムを考えるために、様々な工夫をされているのを聞くと、壁の色を変えることが大変な変化だとは思えなかったです。トップが変わると、組織全体も変わる。
・とにかく、チャレンジ!
中には好きでないアイデアもある。でも、実行してみるとうまくいったりする。試してみないとわからない。動物を入れた。動物が噛むんじゃないかとか、子どもが逆に動物をいじめたりするんじゃないかと心配していた。でも、大成功だった。
・手段ありきで考えない
ステップとしては、いまある予算(手段)ありきで考えない。まずは、良いアイデアを出す。予算(手段)はその次に考える。そうすることで、イノベーティブなアイデアがでるとのこと。
ボストンにきてずっとアイデアのマネジメント方法を聞いていたのですが、最後の週で頭が整理されてきて、ヒントを得ることができました。 やはり、みなさん各スタッフがアイデアの価値をすごく重視されていて、各トップの方は独自のアイデア・マネジメントをお持ちでした。
今は毎日新しいサービスが開発されています。数年前は業界一番だった企業も業績が急激に悪化して従業員を減らしたりする世の中。アイデアをどう引き出すか、それをどうまとめるかはすごく重要だと思っています。アイデア・マネジメント。自分なりのスタイルを作っていきたいですね!