JWLIボストン・リーダーシップ研修 | DAY16 モチベーションを上げる方法
*歴史的建築である建物の中にオフィスと、チャイルドケアセンターが入っています。
エリス・メモリアル二日目。CEOのレオさんと毎朝ミーティングし、その後はディレクターの方に仕事内容や職場を案内してもらっています。
ディレクターたちは皆レオさんを信頼しているのがわかります。ちょっと話しただけでも感じるので、すごく深い信頼関係があるのでしょう。レオさん自身も、自分は人のモチベーションが上げるのがとても得意だと話されていました。もちろんパーソナリティが素晴らしいのはあるのですが、パーソナリティの一言で片づけたら学べないと思って、意識していることが何かを聞いてみました。
レオさんは昔、人生を変えるきっかけとなったメンターに、「自分がしてほしいように、人に接すること」と教わったそうです。それが、人のマネジメントのベースにしていると話していました。具体的に意識していることは、以下のようなことだそうです。
1、その人の価値を認めること
2、その人をリスペクトすること
3、その人の状況(プライベートも含む)も気にして柔軟に対応してあげること
4、オープンでいること
5、素を出せるよう、その人の個性を表現できるようにしてあげること
6、いつでも話しかけやすい雰囲気をだすこと
3の「その人の状況も気にしてあげる」という話は、レオさんだけでなく、ディレクターからの話を聞いてても、本当に実行されているのだと実感しました。ある人は、4人の子供を育てながら大学に通って勉強した努力家でした。今はエリス・メモリアルの仕事だけでなく、週に1回公立学校の先生達の相談を受けるメンターの仕事もしているそう。ディレクターいわく、レオさんはこのディレクターが教育分野に興味を持ち続ける事はよいことだと考えて許してくれたのだそう。1時間ほど話しただけですが、レオさんとの信頼関係が深いことが伝わってきました。
今までの彼女の努力や、夢がかなっている最中である彼女の前途を思っての判断なのでしょうか。しかも、彼女はディレクターになったばっかり。CEOによっては、自分の組織のことだけに集中してほしいと思う人もいるかと思います。こういう相談をもちかけられたときに、どういう判断をするかは価値観によって大きく変わりますね。
あとは、"I want you to do this " (あなたに、これをやってほしい)とは絶対に言わないと話していました。"Can you do this ? "(あなたは、これをできますか?)と聞くようにしているのだそう。こういった気が遠くなるような小さな配慮の積み重ねで信頼関係を築いているのでしょう。パーソナリティって、こういう事の蓄積なんでしょうか。