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英語の勉強に「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」を読んでみた。

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英語で情報を探すことが多くなり、読むスピードを早くするために通勤時間に英語の本を読んでいます。本屋さんで探して、特に深く考えずに選んだ一冊が、ナビ付き洋書シリーズの「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」。
 
1、形式がいい
経営者の父が息子へ伝えたいことを、1通1テーマで手紙形式で書いています。読みやすいのは、1通につき5~6ページで、しかも1テーマなので、通勤時間に読むのにピッタリ。かつ、巻末に辞書がついているので、この本一冊だけ持っていれば、どこでもいつでも読めるのです。忙しい人でも、すきま時間を使って勉強できますよ。
 
2、内容もいい
聞いたら、昔に流行った本だそうで、内容もとても面白いです。
一つ一つのテーマは、「成功とは」「お金とは」というように非常に大きいのですが、父自らもぶつかったであろう心理的葛藤の描写が非常にリアルで具体的。常に根底に、「私もこういうことを経験して、こういう風に悩んだり、考えたりした。だから、きっとお前も今こういうことを悩んでいるのだろう」という愛が流れています。
 
「息子へ伝える」というテーマ設定だからこそ書けた内容も多く、それが面白さにつながっていいます。著者は事業で成功したお金持ちで、息子も有数の進学校を卒業したエリートなのですが、本の前提としても「自分たちは成功したお金持ちである」というベースで書かれています。その上で、お金があるだけで、人から悪く言われたり、こびへつらう人が近寄ってくるから注意しないといけないといったお金持ちならではの悩みも正直に話しています。こういう話って、やはり「息子へあてた」という設定じゃないと書けないですよね。じゃないと、タダの嫌味おじさんになってしまいます。
 
そして、本のタイトルは「ビジネスマンの~」ですが、サラリーマンではなく経営者視点です。
「アントレプレナー」について書かれている章もあるのですが、「彼らはリスクの洗い出しに優れているから、新しいプロジェクトを始める際のシンクタンクになる」というように、「使う側」の目線でとらえています。 
そして、優秀な社員を好き嫌いで手放すなという話があるのですが、その理由は「優秀に育てるまでにコストがかかるから」。超合理的。アメリカ人ゆえの合理的性格なのか、息子にあてた手紙だから本音で言えるのか、判別できませんでしたが、あまりのストレートさに気持ち良くなります。
 
この本の面白さは、著者の目線です。成功者、お金持ち、雇う側、社会を動かす側として、どう考え、どう振舞うべきかが書かれています。要は、プチ帝王学なのです。タイトルが謙虚すぎ。 
英語の勉強のために読もうと思っていたのですが、思った以上に面白く、読むのを楽しんでいます。
 
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