ソーシャルメディアの企画人口は、もっともっと増える
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昔、テレビがまだ出来たばかりの時は、前からあったラジオの方が強く、格もずっと上だったと聞いたことがあります。人間は、新しいものは、どうしても危なっかしく見えてしまうのでしょう。
お笑いの吉本は劇場のチケットが収入源だったので、テレビに出ると劇場に足を運んでもらなくなるかもしれないと思い、テレビに出演するかどうかを迷ったそうです。
結局テレビ進出を決意して、結果的に劇場に足を運ぶ人が増えたそうだけれど、当時はテレビに出ることで売上が上がるどころか、下がるリスクの方が議論されたという話を聞いたことがあります。
ソーシャルメディアの企業利用でもよく聞くのは、「売上は上がるのか?」。
これは、テレビが出た頃と同じ議論のように思いませんか?
吉本がテレビに出たとしても、クォリティが低く面白くなければ、評価は下がって劇場へ足を運ぶ人も減ったかもしれない。
テレビに出れば確実に売上が伸びる、という簡単な図式ではなかったはずです。
なので、ソーシャルメディアを使えば売上が上がる、という簡単な図式でもないはずです。
ソーシャルメディアは歴史が短く、まだまだ事例が少ないので、どういう使い方をして、どういう効果があるのか未知の部分の方が大きい。
でも、スマホの普及率は2017年には50%を超え、その後も100%に向かうと言われています。そして、ネットメディアの接触時間はポータルサイトからソーシャルメディアにシフトしてきていることも確かなのです。
ソーシャルメディアで情報収集する人は今後も増え続けます。そうであれば、参入するのは早ければ早いほど、ノウハウやポジション獲得の可能性が高くなるのは間違いない。
日本で最初のテレビタレントは、黒柳哲子さんだそうです。
テレビの市場が大きくなるにつれ、タレントが増え、脚本家が増え、カメラマンや大道具などのスタッフも必要になり、メイクさんや、はたまた、食べ物をキレイに移すためのプロ(温かい湯気を表現するためにドライアイスを使ったり、照りをだすために特殊な液を塗ったりするそう)まで出てきたり、関係者は莫大に増えました。
ソーシャルメディアも、アプリ開発者が増え、ソーシャルメディア用の広告のクリエィティブを作る人や、写真の取り方講座やサイトも増えたり、一気に関係者が増えてきています。
テレビにチャンネル数や番組数に制限があるのとは違い、ソーシャルメディアにおけるコンテンツの量は無制限なので、企画側の人口ももっと多く必要になってきます。
ちょっと先の未来は、確実に変わってくる。
どこに目をつけるのかで、自分の未来も大きく変わってきそうですね。
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