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「僕」という一人称が羨ましいワタシたち

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高野修平さんという方の、この記事 がとっても面白かった。
ブラ―やオアシスといったブリットポップが世界を席巻した流れをもとに、ソーシャルインフルエンス(ムーブメントを生み出すこと)の仕組みを分析しています。音楽に詳しくない人にも分かりやすく、深い洞察を軽やかに、ロジカルに書いている骨太な記事。あまりに面白かったので、過去の記事も読みました。
 
どの記事も面白かったのですが、読んでて羨ましいなぁと思ったのは、「僕」という一人称。
ここから、高野さんの記事とは全く関係ない話ですが、「僕」って、「俺」より少し幼さや可愛らしさがあり、「私」より親密さがあり、礼儀は保ちつつ少年っぽさが残る一人称で、私はとても好きなのです。勝手なイメージですが、「僕」はまだ成長の余地が残る途中段階にいて、「俺」や「私」より未来が開けているように感じます。感じませんか?
女性の場合、みんな「私」で「僕」にあたるものがなく、とてもうらやましい。
 
おそらく「僕」をうらやましいと思っている女性は少なくはなく、浜崎あゆみも歌詞でよく「僕」を使っています。
 
「Voyage」
僕達は幸せになるため
この旅路をいくんだ
ほら笑顔がとても似合う
 
また、ツイッターで話題のはるかぜちゃんも一人称も「ぼく」。
 
あと、「僕たち」って言われると、私は基本的には女性を外した意味に捉えるのですが(そしてちょっと寂しい気持ちになるのです)、私たち女性が男性を外した意味で「私たち」という言葉を使っても、男性を外しているのか外していないのか、文章を読まないと判断できない。タイトルで使ってみた「ワタシたち」は女性だけを含んだ意味で使ってみたのですが、でも、ちょっとよく分からないですよね。
 
特に結論はないんですけど、「僕」っていう一人称が好きで羨ましいっていう話でした。
もしかしたら、ハイヒールやマニキュアに陰ながら憧れる男性と似た心理?
 
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