文化ってつまり面倒?
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京都の古い料亭のご主人とお話する機会がありました。
そこで、「家で、食べ物のタブーとかありますか?」と聞かれました。
最初は意味が分からなかったのですが、ご主人いわく京都には食に関するルールを各家庭に持っていることが多いとのこと。
例えば、うなぎは口にしてはいけない、毎月1日は粗食にして質素に暮らすことを心がける、15日は牛肉を食べてはいけない、など。
そんなルールを各家庭で持っているという話は、初めて聞いたので面白かったです。
ただ、仕事をしている人は大変ですよね。取引先の人とウナギを食べに誘われても、「あ、うちはウナギ禁止なんです」って言うのは、なかなか難しいんじゃないでしょうか。
イタリアでは道路工事などのために地面を掘った時などに、遺跡がでてくるようなことが多くあるそうですが、遺跡がでると必ず保護するのだそうです。当初の計画と違っても、遺跡の部分は丁寧に掘り起こして、傷つかないよう保護まで行う。
これも、お金もかかるし、計画も立て直さないといけないし、面倒といえば面倒ですよね。
京都の話も、イタリアの話も、結局高い文化を維持するって、こういう面倒な事の連続なんだなと思いました。
伝統や文化を守る大切さが、面倒さに勝たないと維持できない。
だからこそ、守られているところに対して人は尊敬するのかもしれないと思いました。
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