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プレゼンテーションの影響力

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命を救う話よりも、ソフトウェアの発表の方が盛り上がるのはなぜ?
大学の卒業式のスピーチで有名なのはスティーブジョブスの"stay hungry, stay foolish"がありますが、実はビルゲイツも2007年に退学した母校ハーバードの卒業式でスピーチをしています。そして、ビルゲイツのスピーチも非常に面白いのです。
 
ビルゲイツは財団を作って途上国の援助に力を入れており、スピーチの中でも途上国を援助する重要性を話しているのですが、その中ですごく印象的な話がありました。
 
ある年のダボス会議で、100万人の命を救うパネルディスカッションにビルゲイツも出席した時の話です。ビルゲイツは、そのパネルディスカッションがあまりに退屈すぎて耐えきれない思いをしたそうです。
どうして退屈に思ったかというと、ダボス会議に出席する前に、あるソフトの新バージョンのお披露目イベントに出席していたことが原因だった。そのお披露目イベントでは、多くの人がジャンプして歓喜していたそうなのです。そのイベントと比較すると、ダボス会議は退屈すぎたそうなのです。その時に、ソフトウェアの発表で歓喜するのに、人の命を救う話にどうして歓喜できないのか、そんなバカなことがあるか?と疑問に思ったというのです。
 
テーマ自体は素晴らしい内容なのに、興味をもってもらえない。
ビルゲイツはソフトウェアの発表に歓喜することを否定しているわけではなく、重要な内容は興味を持ってもらえるようなプレゼンテーションをしないといけないと説いていました。
スピーチはこちら。


YouTube: Bill Gates Speech - Harvard Commencement 2007 - 1 of 3

 
発信力が世界を変える
90年代後半から、PPTを使ったプレゼンテーションを日常的に行うようになり、プレゼンテーションは今では社会人の必須スキルとなりました。
結婚式の生立ち紹介ムービーなども、昔はプロに何万円と払って作ってもらっていたのを、
今ではほとんどの人が自分で作れるようになったのではないでしょうか。
 
イメージ検索をすればいくらでも良い写真や素材があって、誰でも簡単にプレゼンテーションが出来ますよね。
そうすると、プレゼンテーション次第で重要ではないテーマでも、多くの人の興味を引くことができるようになります。反対に、重要ではあるけれど、伝えるのが難しかったものも多くの人に伝えることが可能になったのだと思います。そうだとすれば、テーマが重要であればあるほど、より多くの人に伝えるために、プレゼンテーションに磨きをかける義務のようなものが課されるようになるかもしれないですね。
 

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