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モノを買う際の新しい判断基準

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ものを買う時に、何を判断して買っていますか?
価格?機能? 品質? アフターフォロー?
 
全国展開・グローバルブランドの台頭により、価格に差がなくなり、技術の普及によって機能や品質も差がない。システムの普及で納期も店舗ごとに変わらない。マニュアル化によりアフターフォローもどこも変わらない。こういう背景のなか、企業は他社とどう差別化していくのかが非常に難しくなっています。企業だけでなく、消費者側も選ぶのが難しい。面白くなくなっているのだと思います。
 
これからはモノを買う時にどう判断していくのか。二つのキーワードがポイントになってくるのではないかと考えています。
 
「世の中のためになっていること」
 
もしくは、
 
「生き方に共感していること」
 
Photo
マザーハウスHPより
 
「世の中のためになっていること」が買う際の判断基準になっている例としては、マザーハウスというブランドがあります。最貧国であるバングラディッシュのジュートを使ったバッグを世界中に販売することで、「援助ではなく自立」を促すことで持続的な協力をしていくことをコンセプトにしています。ここはよくメディアに出ているので、知っている方も多いのではないでしょうか?バッグ自体も可愛いですが、なによりも自分の買い物が世の中のためになることは消費者にとって今までにない「嬉しさ」があるのだと思います。
代表の山口絵理子さんは、「途上国に対する貢献のために買ってもらうのではなく、デザインや品質がいいからという理由で買ってもらいたい」と言われているのを何かの記事で読みましたが、「コンセプトに共感してモノを買う」という新しい価値を提供しているだけでも素晴らしいと思います。
 
世の中に貢献する例として、もう一社。アメリカではTOMS という靴が流行っているそうです。1足靴が売れると、途上国の子供に1足靴を寄付する活動をしているとのこと。アメリカでは、寄付やチャリティが根付いているので、こういう流れは今に始まったことではないのかもしれませんが、モノを買う際の判断基準として「世の中のためになっているかどうか」が重要になってきていることの表れかと考えます。
 
生き方に共感している例としては、ヴィリーナという妊婦のためのショップがあげられます。日本では、妊婦になると、妊婦はオシャレなんかしなくていい!と赤ちゃんの事だけを考えて過ごすことを強要されているような雰囲気さえあります。ヴィリーナは、洋服も妊娠期間にオシャレに過ごすための服が日本にないということで立ち上げたブランドで、妊婦期間をもっと楽しく明るく過ごせる期間にすることを唱えています。
もともと、おしゃれな妊婦服がないというのも良いビジネスチャンスだったかと思うのですが、なによりもコンセプトに共感する人が多いことが成功する大きなポイントだったのではないかと思います。
 
消費者側の判断基準が今までと変わってきている。商品作りも、売り出し方も、伝え方も、今の消費者の判断基準に響くようにしていくことが重要になるかと思います。
 
*アパレルばかりの例になってしまいましたが、アパレルは毎年買うもの、そして、ある程度の金額が必要が必要になる買い物なので、判断要素の変化が表れやすいのかもしれません.
 
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