旅の目的
旅の目的はなんですか?
カルトナージュという趣味をご存じの方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
まだまだ日本では人口が少ないのですが、厚紙で組み立てた箱や写真立てにキレイな紙や布を張るクラフト系趣味です。
私も2年前から始めて、暇を見つけてはワンディ・レッスンに出かけて、せっせと色んなものを作っています。そんな中で、前からブログで知っていたパリ在住のカルトナージュの先生(日本人)が一時帰国して半日で棚を作るレッスンを募集していたのを見つけました。ただ、そのレッスン開催地は神戸だったのです。(私は関東在住)
ちょっと遠いけど、旅行がてら行ってみよう!と思い、申込みました。一応日帰りもできるスケジュールだったのですが、せっかくなので旅行も兼ねて1泊することにしました。朝から夕方までカルトナージュのクラスに出て、夜は神戸の中華街で中華を食べ、神戸っぽい雰囲気のあるカフェでお茶をして、次の日に帰ったのです。
旅行も成熟化により、旅の目的が変わってきた。
前にHISの役員の講演に出席する機会があり、以下のような話を聞いたことがあります。
「かつては、旅行に「行く」ということが目的だった。観光地をみて回れば満足していた。今は旅行にいって「何かをする」ということが目的となっている。観光地に回るだけではなく、そこで何を経験するのかを求めるようになった。旅行の仕方も成熟化してきている。」
私のカルトナージュ旅行も、その一つじゃないかと思います。ただ観光地を見にいくための旅行もまだ楽しみの一つではあるのですが、何かを経験するために行く旅行というのも同列に並ぶくらい強い動機づけになっています。(次に狙っているのは、ビートルズも修行しにいったというヨガの聖地インド・リシュケシュで、ヨガ修行の旅です。)
さて、ソーシャルメディアでも、こういった動きがあります。
トリッピースという企業では、自分で旅行を企画し、ソーシャルメディア上で一緒に行く人を募るサービスを展開しています。(自分で企画しなくても、他の人がたてた旅行プランにのるのも勿論あります。)例えば、タイでタイマッサージの資格をとる旅行とか、ラオスに象使いになりにいくサービスとか、色々な面白い企画があります。
「どこに行く?」と「なにを経験できる?」のバランスが、今後の旅行企画にとってより重要になってくるのかもしれません。