自動走行の実現に向けた競争と協調領域
経済産業省と国土交通省は2019年6月26日、自動走行ビジネス検討会 ‐ 報告書「自動走行の実現に向けた取組報告と方針」Version3.0を公開しました。
自動走行ビジネス検討会は、経産省製造産業局長と国交省自動車局長の検討会として2015年2月に設置しています。
2015、2016年度に、
①一般車両の自動走行(レベル2,3,4)等の将来像の明確化
②協調領域の特定
③国際的なルール(基準、標準)づくりに戦略的に対応する体制の整備
④産学連携の促進に向けた議論を行い、「自動走行の実現に向けた取組方針」(2017年3月)を提
などを行い、
2017年度は、「自動走行の実現に向けた取組方針」で定めた工程表に基づく取組の推進及びその
進捗管理を行い、これまでの研究開発の成果を活用した安全性の評価方法の在り方等について検討しています。
2018年度は、「自動走行の実現に向けた取組方針Version2.0」で見直した工程表に基づく取組の推進及びその進捗管理を行うとともに、安全性の評価方法の在り方、人材育成・確保に掛かる検討等を実施しています。
そして、今回、これまでの検討結果を踏まえ、我が国における「自動走行の実現に向けた取組報告と方針」Version3.0として整理しています。
特に、自動走行の実用化に向けては、これまでの枠を超えた連携も求められることから、戦略的協調が不可欠とし、自動走行における競争・協調領域の戦略的切り分け(取組方針)を示しています。
本取組方針では、自動走行(レベル2~5)の実現に向け、必要な技術等を抽出し、その上で、今後我が国が競争力を獲得していくにあたり、企業が単独で開発・実施するには、リソース的、技術的に厳しい分野を考慮し、10分野を重要な協調領域に特定しています。協調すべき具体的取組は、「技術開発の効率化」と「社会価値の明確化・受容性の醸成」の分類から抽出しています。
出所:自動走行ビジネス検討会 ‐ 報告書「自動走行の実現に向けた取組報告と方針」2019.6