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【2009年】情報通信の展望(4)P2Pが注目される年に

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総務省が2008年に発表したデータによると、日本のブロードバンド契約者のダウンロードトラフィック容量は推定で 880Gbpsとなっています。過去3年間で約2.1倍の増加となっており、2009年もトラフィックの増加傾向は続くでしょう。

インターネットの利用者の増加以上にトラフィックの伸びが多い理由としては、YouTubeに代表される動画等のリッチコンテンツが増加していることが背景にあります。この増加するトラフィックに対して総務省やISP等が注目しているのは、P2P(Peer to Peer)の活用です。 

P2Pとはコンピューター同士がサーバーとしてもクライアントとしても働き、利用者間で直接情報のやり取りができるネットワークの形態です。P2Pはこれまで、P2Pのソフトのウィニー(Winny)を利用し、自分のパソコンから情報が流出してしまうという事件が続発し社会問題となっていました。そのため、ネガティブなイメージが強いというのが正直なところだと思います。

民間企業45社と総務省(オブザーバー)で設立された「P2Pネットワーク実験協議会」が2009年の3月までに実証成果をまとめる予定です。どんな成果が報告されるか注目されるところです。 

P2Pの配信技術が、増え続けるトラフィックに対応し、コンテンツ流通を推進していくための技術として2009年は本格的に活用が検討されていくことになるでしょう。

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