今一歩のYAHOO!マネーFinTech登場
おおおお遂にYAHOO!ウオレットに電子マネー(サーバー型プリペイドサービス)が登場です・・・
遂にYAHOO!マネーでFinTechと言う流行の波ですね・・・
この表にヤフー!の悔しさが 表れている気がします・・・・・
ヤフオクしか電子マネー(サーバー型プリペイドサービス)から銀行口座への払い出しが出来ないんですよ・・・涙
うううううううぅ 日本のFinTechの運命は・・・・涙)
<「Yahoo!ウォレット」の新施策について>
<出所 http://pr.yahoo.co.jp/release/2016/04/19a/>
日経新聞に載った記事ですがテッククランチジャパンが正式と確認しています。そして4月19日の午後にプレス発表がありました。
筆者はYAHOO!マネーのFinTech登場は現在、国会に上程されているフィンテック法案の裏の規制緩和の動きであると見ています。
1、2010年の資金決済法の問題点
2010年新たに資金決済法が施行され、一般事業者も「少額為替取引」に出ることが許可されました。一方同時にプリカ法が資金決済法に吸収され、プリペイドカードのバリューが現金や銀行預金に払い戻される事が不可能になりました。何故ならばプリペイドカードバリューの銀行送金は資金決済法上の「為替取引にあたる」と禁止されたからです。
その結果、当時資金決済法施行によりeBayの一部であったPayPalが本格的に「少額為替取引」に進出すると予測されていたのですが、逆にサービス縮小の憂き目にあいました。ペイパルはサーバー型プリペイドカードサービス(前払い式支払い手段)として位置づけられ、「少額為替取引」と見做される恐れがある口座間の個人送金の中止などサービス縮小に追い込まれました。FinTech視点で見ればとんでもない悪法だったと見ることもできます。
一方2014年末、中国微信の春節におけるWechat上でのWechatウオレットによるお年玉交換に危機感を持ったラインは、Line CashやLine Payを立ち上げて、為替取引とプリペイドカード(サーバー型前払い支払い手段)のキメラ型取引で金融庁を説得し、実質的な預金口座(プリペイドカード)と為替取引の一体型サービスを立ち上げました。これは個人間の送金や現金化も可能です。
そして今回のYahoo!ウオレットへの「Yahoo!マネー」と「預金払い」(銀行口座から決済代金が即時に引き落とされる)の追加は割り勘や個人間払いに対応したサービスです。従来は送金用専門口座のみでしたが、今回は「Yahoo!マネー」としてプリペイドカード(サーバー型前払い支払い手段)としての口座の役割が追加されます。アプリ「さっと割り勘 すぐ送金 from Yahoo!ウォレット」(iOS・Android対応予定)が早晩、提供されます。日経の記事では2017年春には物理店舗対応もなされます。そうなればソフトバンクカードと同じレベルです。
但し、Yahoo!ウオレットから「銀行口座への払い出し」(Line Payは可能)はヤフーオークションのみが対象だそうです。ここは金融庁と話が付かなかった点でしょうか?Line Payの場合はこのサービスが可能です。Yahoo!ジャパンは資金移動業者に登録してある点から見て出来てもよさそうですが。「さっと割り勘 すぐ送金 from Yahoo!ウォレット」には銀行口座出金が必ず必要になりますので。惜しいですねえ。今一歩です。しかし早晩、これは可能となると思っています。