スマート・ヒルトンホテルはIOTを愛する若いビジネス顧客に受けるかも、でも・・・
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<出所:テッククランチ>
ビジネスホテルで有名なヒルトンホテルはグローバルな展開としてスマートホテルへの動きを開始しています。(全世界4千のホテルが対象です)アプリ(Hilton HHonors)をスマートフォンにダウンロードすると様々な事が出来ます。これは注目すべきサービスです。タブレットやラップトップでも同じことが出来るそうです。
サービス1) スマートフォンでのチェックイン(航空サービスの真似だそうです)
お陰でホテルに着いた時、長い列に並ばなくて済みます。
サービス2) 部屋の階とイメージ写真や図によるレイアウトを見ての部屋の選定
顧客の自己表現欲求の尊重ですね。
サービス3) スマートフォンの操作での施錠、解錠
スマートフォンの操作による施錠、解錠は、2015年からスタートします。
サービス4) 様々な注文のスマートフォンからの発注
到着前に花を準備して・・とか、ワインを冷やしてデスクに置いておいて・・などのわがままですね。
一方ライバルのCitizen Mは欧州限定でスタッフのアシストによる情報機器によるキオスクでのチェックインを始めるそうです。こちらの方がヒューマンタッチで良いそうですが・・。(これも航空サービスの真似でしょうか)米国のスターウッドホテルも、スマートフォンチェックインや解錠、施錠をテスト中だそうです。ホテルが航空サービスの延長線上で大きくスマート化に動き出しました。ドイツのルフトハンザ航空のボードコネクトと同じサービスレベルに近づきます。
米国のホテル業界ではこの種のチェックイン、チェックアウトの自動化を巡って「ヒューマンタッチが欠ける」とか、「いや安く、速くだ・・」と言った議論が巻き起こっています。昔(約50年前)の銀行業界のATM導入時と同じ議論ですね。金融界は触れ合いを捨てたのか・・」みたいな・・。
銀行に来て一言も銀行員と会話をしないで帰っていく顧客の姿を前に「銀行は冷たい」とか様々な批判が投げかけられました。社会学で言う「マクドナルド化する社会」の進行ですね。これに対し、国内の某銀行は「ATMの前でアニメの行員にお辞儀」をさせました。専門システム化し、サービスがヒューマンタッチを失う事へのささやかな抵抗です。今思えばこれはソーシャルマシンへの「はしり」の動きでした。今後ホテル業界にも同じ批判が出て来ると予測されます。
ヒルトンのおもてなしは若いIOT派のビジネス顧客には受けるかもしれません。いや、彼らは寧ろシェア―の経済のAirbnbを好むのかもしれません。
一方ヒルトンホテルはどうやって「スマート機器によるおもてなし」を実現するのでしょうか?ホテルの部屋のドアに「おかえりなさい」と喋らせるのでしょうか?Airbnbなどがビジネス顧客に向けた攻勢を強める中、ヒルトン・ホテルの試みは業界注目の的です。
Hilton HHonors (アプリ説明)
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<出所:グーグルプレイ>
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