フェイスブックの株価が72ドルと高止まりする訳

» 2014/03/13

フェイスブックの株価が3月11日、72ドルと過去最高を記録し、ＵＳＢ証券は90ドルまで買い上がると見ています。また早晩、百ドルを越えると言う見方もあります。確かに足元の財務数字は素晴らしいのですが、一方若者離れも確実に進んでいます。

従がってフェイスブックの場合、財務の結果指標（アウトカムメジャー）は満点、一方若者離れにメッセージアプリの台頭と言う先行指標（キー・パフォーマンス・インディケーター）が影を落とすと言う構造です。そしてこの二つとフェイスブックの戦略（打ち手）のバランスで株価は決まります。

どうやら投資家層には百九十億ドルでのホワッツアップの買収は支持されています。（未来を買い、スナップチャット以外は当面の脅威を払しょくしたと言う見方）その結果が株価の高止まりです。「古いSNSとしてのフェイスブックサービスは次第に死滅するかも知れないが、会社としてのフェイスブックは新たな事業を育て始めている」と言う評価です。恐竜が大きく稼いでいる間に哺乳類のメッセージサービスを数社（インスタグラム、ホワッツアップなど）買収して新たな事業に育て始めた姿勢が株高に繋がっています。

日本の任天堂などはこう言った戦略姿勢をとれなかった為、大きく市場に見放されました。フェイスブックＣＥＯのマーク・ザッカーバーグさんは、やはり一流の経営者ですね。