マンハッタンとスタジアムにiBeaconsコンパチ装置をばら撒いた2014年スーパーボウル(Super Bowl XLVIII)のロケーションサービス新時代
米国のスポーツでは年間で最も盛り上がると言われる、ビンス・ロンバルジーのトロフィーを争うアメリカン・フットボールの祭典、スーパーボウルは、2014年2月2日(日)MetLife Stadiumで行われました。ハドソン川の対岸に位置するニュージャージー州のイーストラザフォードへはニューヨークのマンハッタンから列車と直行バスで直ぐ行ける近い距離です。寒波でチケット代金の相場が値崩れしたとか色々あったみたいです。
新しい試みとしてマンハッタンとMetLife Stadiumの内外にはメッセージを発信する(IOS7から利用可能となった)アップルのiBeacons装置(tiny wireless transmitters)が週末の金曜日にばら撒かれました。(NFL Mobile アプリに対応)実際は一個5ドルー10ドルのクアルコムの安いiBeaconコンパチ製品だそうです。
目的はmicro-location 広告です。具体的にはこれからスタジアムに向かおうとするiPhoneとiPad参加者(IOS7)に対してマンハッタンではお店の紹介(このお祭りに様々なお店も参加しています。お土産にチョコレートをなどを売ろうと百貨店のメイシーズの場所を教え、次に建物の中の店内割引販売の場所への誘導)をしたり、途中経過を教えたり、球場への道筋を教えたり、混んでないバスライン(3万人の利用を想定)を教えたりするメッセージ発信に使われたそうです。(この技術の有効性は100店舗のアメリカンイーグルにおいてアプリのショップキックが実証しています)一方米国大リーグでは2014年の開幕までにボストンのFenway ParkやサンフランシスコのAT&T Parkなど20か所でビーコン(At Bat appに対応)が導入されます。そうなれば電子チケットの場合などアプリが席まで案内してくれますね。これまで既にiBeacons装置は250の店舗などに導入されています。
マンハッタンのTimes Squareには大画面(ハイライトを流す)がありますが、当日はスパーボウル大通り(Super Bowl Boulevard)と化し、無料のゲームやフードなどが配られました。そして一日中、歩行者天国が出現しています。(34th and 47th street from 9 a.m. to midnight)スパーボウル大通り(Super Bowl Boulevard)=歩行者天国は水曜日から日曜日まで実施されたそうです。だからマンハッタンではスパーボウルをあて込んだお店への誘導に効果があったと言う事のようです。(なんか日本で言えばオリンピック饅頭の販売見たいですが)
従来の衛星によるGPS とWi-Fi access pointsの組み合わせでは正確な生活者(消費者)の位置が特定できない為、自ら電波を発信するビーコンが注目されています。(これなら店内やビル内でも有効です)あるエリアに入った生活者(消費者)を対象としてお店に誘うジオフェンシングにはBeaconsが適しており、急速に普及し始めています。広告戦略とロケーションサービスが新しい時代を迎えました。無論、アンドロイドも後に続きます。
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マンハッタンの歩行者天国でスーパーボウルを祝う人々
寒さをものともしない人々
<出所:マシャブル>
iBeacons装置コンパチのクアルコム製の二つのGimbal model
<出所:http://appleinsider.com>
<出所:ニューヨークタイムス>
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