CES2014は韓国LGとLINE連合のホームチャット(スマートホーム)が話題に、テンセントのスマートテレビと微信(ウイーチャット)によるソーシャルテレビはニコニコ動画の文化を越えるか?
CES2014が始まります。(1月7日(火)―10日(金))ロボットやウエアラブル、スマートホーム(スマート家電)、スマートカーと自動運転、4KTV+スマートテレビと様々な分野で注目点の記事が出ています。
その中で韓国LGはHPから購入した新プラットフォームのWebOSTVを発表すると見られるなど話題を集めています。
さて韓国LGはLINEと連合してスマートホーム(スマート家電)を対象としたホームチャットを発表しました。「洗濯機、乾燥はもう終わった?」とLGの洗濯機にLINEでチャットすれば「まだですよ」とか「もう終わってます」とかのメッセージが返ってきます。「休暇に行くから家電君達も準備してね?」と言って旅立てば省エネモードなどになり、セキュリティが作動します」
ホームチャットの対象は自動掃除機や洗濯機、冷蔵庫、オーブンなどです。
最初は英語と韓国語に対応します。最初はメッセージサービスですが、当然、声での指示も今後、追加されるでしょう。
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― LGとLINEが発表したホームチャット(HomeChat)
<出所:ネクストウエッブ>
またCES2014の話題から外れますが、中国のテンセントはメッセージサービス微信(ウイーチャット)の収益化の為にわざわざスマートテレビWeixin TVを発表しています。(設計と製造は Future TV)微信のアプリから録画予約やリモコン操作が出来ます。詳細は明らかにされていませんが春節(旧正月)前に販売が開始されます。ネットショップからの動画の購入や仲間同士の撮影動画も微信のアプリ操作によりスマートテレビで視聴できます。
テレビを見ながらチャットをするソーシャルテレビはこれまでフェイスブックやツイッターが主体でしたが、これからはカップル対象の「テレビを見ながらのプライベートなメッセージ交換や無料電話でのささやき」と言った方向にも進みそうです。特にテンセントはネットショップから動画のレンタル販売を実施して、微信のアプリでカップル視聴などを促進しそうです。パブリックビューイングに向いていない見逃し放送は、プライベートなメッセージアプリが向いています。ニコニコ動画にも大きな影響を与えそうです。スターバックスでのデートの代わりにテンセントのショップからロマンス映画を男性が二人分レンタルして女性と視聴するシーンが目に浮かびます。
LGとLINEも当然、ソーシャルテレビに向かいます。日本メーカーも今後、LINEと組みそうですね。そしてチャットホームはテレビが加われば更に面白そうです。
スマート革命の時代(モノのインターネットの時代)がどんどん進んでいきます。フライスの人類学者、ブルーノ・ラトウールが述べた「人とモノのハイブリッドなネットワーク」が具体的な形を見せ始めています。
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微信テレビは成功するか?
<出所:ネクストウエッブ>