iPhone3GSのBluetoothの性能とヘッドセットの選び方
iPhone3Gのとき、Bluetooth接続をしてみて、すぐにあきらめました。私用していたBluetooth機器は次のような構成です。
2万円くらいの出費で、それなりに高い買い物でした。あきらめた理由は、以下のとおりです。
- 部屋の中では、そこそこ安定しているものの、外出時は接続がブチブチに切れて、使い物にならない。特に交通量の多いところ、商店街では切断がひどく、音楽を聴くどころの騒ぎではない。
- 手などの人体が少し横切っただけでも、接続が途切れる。快適に音楽を聴くためには、不動の状態でいるしかなく、ストレスがたまる。アタマもかけないので、音楽を聴くどころの騒ぎではない。
- iPhone側のBluetoothアダプタが、iPhoneのドッグに差し込むタイプのもので、見た感じ、いかにも弱そう。ちょっとぶつけると折れてしまいそうでコワい。腫れ物に触るように扱うしかなく、音楽を聴くどころの騒ぎではない。
「そんなことは、ないよぉ」とコメントをいただきそうですが、僕の環境では、上のような状態でまったく使い物になりませんでした。
そして時は流れ、iPhoneのOSは3.0に。OS3.0でiPhoneに内蔵のBluetoothでやっと音楽が聴けるようになりました。
あまり期待せず、ホコリをかぶったモトローラのS9を引張りだし、iPhoneとペアリング。そのまま外出してみました。
驚愕の一言。
あれほど途切れに途切れていたBluetooth接続が、まったくといっていいほど、途切れないのです! 以前のBluetoothとは全くの別物…。期待していなかっただけに、喜びも大きかったです。
技術的なことはよくわからないのですが、とにかく「内蔵」の強さを感じました。電気的に余計なモノをできるだけ省くことが性能をアップさせる、という言葉を思い出しました。
気のせいかも知れませんが、S9も以前よりずっと音が太くなったようです。芯のある非常にシッカリした音になりました。
iPhone関連で有名なブロガーの方々も、OS3.0のBuletooth接続について、いろいろ書いておられますが、その中で結構多かったのが、Buletoothレシーバーを愛用している方々でした。
Bluetoothレシーバーは、マッチ箱程度の小さな箱で、その箱はiPhoneとBluetoothでつながります。自分の使っている有線のヘッドフォンをその箱に差し込めば、これまで使っていたヘッドフォンがそのまま使えるってワケです。
自分のお気に入りのヘッドフォンを使えるってことは大賛成なのですが、それって同時に「コードもついてる」ってことです。それが、すごく気になりました。要はヘッドフォンのコードの一部が無線になっただけ? という感じです。
さらにiPhoneとヘッドフォンの間に、機器が入るということも気になりました。コードは短ければ短いほどいいし、回路だって単純な方がいいに決まっています。Bluetoothを使っている時点で、音質についてうんぬん言うつもりはありませんが、特にコードはラジオのアンテナにも代用されるほどノイズを拾いやすいモノなので、ない方がいいと思っています。
僕は普通のサラリーマンなので、スーツを着ている時間が圧倒的に多いワケです。iPhoneはいつもスーツの上衣の左ウチポケットに入れています。これまで使っていたコードは短めではありますが、スーツのエリやバッグの肩ヒモにコードが引っかかります。とくにバッグの肩ヒモはズレますので、それを直すとき、コードを巻き込んで、いつも不自由な思いをしていました。
そういうわけで、Bluetoothにするなら僕としては、Bluetoothレシーバーではなく、Bluetooth型のヘッドフォンをお勧めします。最近では、安い商品も出てきました。ぜひぜひご検討ください。そして、コードのない世界を味わってください。快適ですよ♪